画像左の正方形のパーツがUSB-Cハブ、右側の長方形のパーツがSSD。
Image: Lexar

普段iPhoneで映像撮影をしている自分ですが、こんなガジェットを見つけました。その名もLexar Professional Go Portable SSD。

そもそもiPhoneとSSDの関係って?

iPhoneはiPhone 15シリーズから、接続端子がUSB-Cに変わりました。これにより、PCなどでも使われている大容量メディアのSSDを接続できるようになっています。

自分はiPhone 15 Pro Maxで撮影する際に、ProResというコーデックで撮影しています。iPhone 13 Proから可能になったProRes撮影ですが、ProResで撮影をすれば、編集の際に色調整の幅が効きやすい、素材自体の動作が軽いという大きな利点があります。

しかし、このProRes、最高品質のProRes 422 HQを使うと、1分で約4GB(4K 24fpsの設定)とファイル容量がバカでかい。ストレージ容量256GBのiPhoneなら、1時間も撮れません。さすがにiPhone自体のストレージだけだと足りなくなってくるので、USB-CケーブルでiPhoneとSSDを接続して、動画の記録場所にするのです。

ただ、iPhoneにSSDを取り付けるとなると、取り付け場所が難しい。

いまは2つのアプローチが主流で、SmallRigやTiltaといったメーカーから発売されているSSD用のホルダーをリグに取りつけ、そのホルダーに各社のSSDを装着する方法がひとつ。もうひとつは、最近発売されるようになったMagsafe機能付きのSSDを使用する方法です。

iPhone 15 Pro MaxとBeastgrip ProにBeastgrip Cold Shoe Mount、58mm Filter Adapter for 37mm Mount、NiSiの可変NDフィルター TRUE COLOR VARIO 58mm、SmallRigの外部SSD用汎用ホルダーとSamsung T7 Shieldを装着した状態
Image: 山粼拓実
Magsafe機能付きのSSD Suneast Pita Portable SSD
Image: Suneast

こういった接続方法はSSDで撮影素材を収録したいという時にはいいんですが、リグは大掛かりになりますし、Magsafe付きのSSDは、フィルタといった他のアクセサリーとSSDが干渉するというデメリットがあります。

iPhoneographerにとって救世主になるかもしれないSSD

そんな時に登場したのがこのLexar Professional Go Portable SSD。

Image: Lexar

LexarはSSDのメーカーとして既に有名な会社ですが、このSSDは超コンパクトな通常のSSDとして使えるだけではなく、スマートフォンで映像撮影をしたいという人向けにも作られたもの。

1TB、2TBの選択肢があり、IP65の防水、防塵性能によって、多少の雨や塵には耐えられます。そして下の画像の通り、専用のアダプターを装着しながらのMagsafeガジェットとの同時使用が可能です。

Image: Lexar

さらに、専用のUSB-Cハブも接続することができ、SSD収録のみならず、充電、マイク接続なども同時に可能。コンパクトでシンプルなデザインでありながら、接続に必要なものは専用のUSB-Cアダプターのみという気軽さがいいですね。

さらにさらに、カメラのコールドシューに対応した専用パーツを接続することで、スマートフォン用のリグに装着することも可能。気軽に装着、リグに装着、どちらにも対応しているのが抜け目がなくて素晴らしいです。

Facebookの招待制グループ内のコメントによると、前述のBeastgrip Proや下の写真のようなSmallRigのiPhone 15 Proシリーズ用のリグ(ケージ)にも対応とのこと。やったね。

Lexar Professional Go Portable SSD、現在Kickstarterにてクラファンを開始しています。なんとクラファン開始4分で10万ドルを集める程の人気。自分も早速支援をしました。早く手に入れて撮影機材をシンプルにしたい...。

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