AFX通信によると、UEA(アラブ首長国連邦)を構成するドバイの国営投資会社ドバイ・ホールディングの子会社DIC(ドバイ・インターナショナル・キャピタル)は9日、欧州航空最大手エアバスの親会社のEADSの株式を独自動車大手ダイムラークライスラーから肩代わり取得するという憶測を否定した。

  欧州の株式市場では、DICがEADSの株式を保有しているダイムラークライスラーから肩代わりするとのうわさが浮上し、同日のパリ証券取引所では、取引開始直後、EADSの株価は前日比6%高まで急騰した。しかし、DICの声明発表を受け、午後4時15分には上げ幅は2.16%まで縮小した。現在、DICはダイムラークライスラーの3位の大株主となっている。

  DICの声明によると、うわさによる混乱は、同社のサミール・アルアンサリ社長の最近の発言が、「趣旨を取り違えられた」ためという。また、同声明では、ドイツとアラブ諸国の企業が参加し、今週末にドバイで開かれる会議には、EADSとダイムラークイライスラーの代表も出席するとしている。【了】