【ライブレポート】back number、初の対バンによるアリーナツアーが開幕！初日は盟友LACCO TOWERと秀吉が登場

2024年8月5日 14時6分

■気持ちは高ぶってるのに初日すぎて慣れてない（笑）。最高だねこれ！あと人生で何回やれるんだ、この初日」（back number清水依与吏）

※初日レポートのためネタバレあり。

雲ひとつない青空の真夏日、back numberにとって初の対バン形式によるアリーナツアー『anti sleeps tour 2024』が、愛媛県武道館にてついに開幕した。

今ツアーは、8月3日から12月22日まで、15ヵ所32公演、それぞれの会場にゲストを招き、2daysずつ行う対バンツアー。初日を飾る愛媛は、back numberがデビュー前に地元・群馬で活動していた当時からの盟友と言えるLACCO TOWER、そして秀吉の2組（愛媛のみ2組ゲスト）を迎えての公演だ。

■LACCO TOWER
トップバッターを務めるLACCO TOWERの松川ケイスケ（Vo）、塩崎啓示（Ba/「崎」は、たつさきが正式表記）、重田雅俊（Dr）、真一ジェット（Key）、細川大介（Gu）がSEに合わせてステージに登場すると、会場は温かい拍手と期待に満ちた歓声で彼らを迎える。

「back numberプレゼンツ『anti sleeps tour』にようこそ！　最初の1番やらせてもらいますLACCO TOWERです」と叫ぶと、1曲目「薄紅」の気合に満ちた演奏で会場を一気にひとつにして盛り上げていく。そして「このツアーのいちばん大事な、いちばん初めの音をおおせつかりました。楽しんでいってほしいのよ！」と「未来前夜」を続ける。「10年前にあいつらとやったときにやった曲をやります」と、まさかのback numberの「海岸通り」のカバーも披露。

「back numberとは20年来のお付き合いで、対バンは10年ぶりになります。こんな大事な日に呼んでいただいて、本当に感謝してます。話したいこともたくさんあるし、言いたいこともたくさんあるけど、今日は曲でみんなに伝えようかなと思う」と、「藍染」「雨後晴」など全5曲を披露した。

■秀吉
続いて登場の秀吉は、柿澤秀吉（Vo＆Gu）、町田龍哉（Ba）、神保哲也（Dr）からなる、群馬で結成された3ピースロックバンド。back numberとはデビュー前からの繋がりはもちろん、柿澤は2022年に行われたback numberのアリーナツアー『SCENT OF HUMOR TOUR 2022』などでサポートギターを務めた馴染みの存在だ。

「『anti sleeps tour』2番目、群馬の秀吉です。始めるよー！」と、「夕の魔法」「花かざぐるま」「桃源郷」の新旧織り交ぜた楽曲を披露。

さらに「帰り道に口ずさめるような、悩みがあったときに口ずさめるような、そういう曲を作ろうと思って作った歌です」と「歩こう」、そして最後に「人と出会わせてくれる曲というのがたまにあって、この曲はきっとそういう曲だろうと作ったときに思った曲」と紹介し、最新曲の「きみにあいてえ」で全5曲の等身大で温かいステージを終え、「また会いましょう」と締め括った。

■back number
そしていよいよback numberのメンバー3人に加え、村田昭（Key）、矢澤壮太（Gu＆Cho）、藤田顕（Gu）の6人が登場。もちろん、会場は1曲目から最高潮の盛り上がりだ。前半「アイラブユー」ではイントロが流れた途端に歓声が上がり、「水平線」では曲の世界観に会場全体が包まれる。

「旅はここからなんですけど、ここに居合わせてくれて胸がいっぱいだし、本当に幸せな気持ちになれているので、ちょっとでも幸せな気持ちになってもらえるように頑張るんで、よろしくお願いします！」と清水依与吏（Vo＆Gu）が挨拶。

一方で、小島和也（Ba＆Cho）が「対バンツアー楽しいね。楽屋でもうるさいの（笑）」と言うと、清水が「グッときてるのが伝わってるかな」と言い、栗原寿（Dr）が「LACCO TOWERも秀吉もすげーいいバンドでしょ。最高のバトンを受けてここにいるって思ってます！」と続ける。

後半では「花束」、そして最新曲でフジテレビ系月9ドラマ『海のはじまり』主題歌として配信ヒット中の「新しい恋人達に」を初披露すると、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

「俺も高まっちゃってるんだよね」（栗原）、「そう。気持ちは高ぶってるのに初日すぎて慣れてない（笑）。最高だねこれ！　あと人生で何回やれるんだ、この初日」（清水）と、メンバー同士が笑い合うほど楽しく、時間を忘れるような多幸感に満ちたステージで初日の幕を閉じた。

フジテレビ系月9ドラマ『海のはじまり』の主題歌として書き下ろされた新曲「新しい恋人達に」は、7月15日の“海の日”に先行で配信リリース。7月24日公開（集計期間：7月15日～21日）のBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で1位を獲得した他、週間・デイリー・リアルタイムの55チャートで1位を獲得と大ヒット中だ。そして、9月11日に自身22枚目のCDシングルとしてリリースを控えている。

PHOTO BY 半田安政　YASUMASA HANDA（LACCO TOWER、back number）、nishinaga “saicho” isao（秀吉）