彼は隠れ既婚者でした… 離婚直後に不倫関係に堕ちた「30代女性の絶望」【前編】
夫のモラハラを理由に離婚をし、新たな人生を楽しもうと奮起していた矢先に、運命のイタズラのような不運に見舞われる人もいるようです。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、離婚直後の彼氏が隠れ既婚者だったことによって予想外のアクシンデントに巻き込まれた、30代女性のエピソードをお届けします。
夫のモラハラに耐えきれず離婚… 気分一新で恋人探し
真由さん(仮名)は、夫のモラハラを理由に3年間の結婚生活にピリオドを打ちました。シングルに戻ったことで新たな恋愛への意欲も高まり、離婚からしばらくしてマッチングアプリに登録をしてみたそう。そこで出会った男性と、順調に関係を育んでいました。
「彼とはアプリに登録して1か月くらいでマッチしました。仕事も住んでいる場所も似ていて、気が合いそうだなって思っていたら、相手からすぐに『会おう』って誘われて、食事に行きました。そこで色々話したらすごく気が合うことがわかり、1回目のデートの帰り際には『付き合ってみよう』ってことになったんです」
離婚でエネルギーを使い疲れていた真由さんは、相性のいい男性と出会えたことで恋愛への気持ちがぐんぐん高まる自分を感じたとのこと。交際は順調で、週に1回程度のデートと月に1回のお泊まりデートをしながら、関係を深めていったと振り返ります。
海外旅行に誘うと彼の様子がおかしくて…
「ところが、付き合って3か月くらい経ったある日、彼を海外旅行に誘ったら、なんだか歯切れが悪くて様子がおかしかったんです。私はもともと海外旅行好きなので、フラッと4日くらいの日程で彼と行きたいところがあったから、誘ってみたのですが…。『そんなに長く仕事を離れられない』とか『パスポートを取るのが面倒だ』とかって普段のアグレッシブな彼からは想像できないような歯切れの悪い発言が返ってきて、違和感しかありませんでした」
不可解な気持ちを抱えながらも、その場では彼の意思を尊重し、しつこく誘うのはやめたという真由さん。海外旅行に行けないなら、せめて数日間の国内旅行にでも行こうと気を取り直していたところに、とんでもない情報が飛び込んできたのです。
「彼との写真をSNSに投稿したら、その写真を見た友人から『この人、私知ってるよ! でも既婚者だったはずなんだけど?』って連絡がきて、びっくり。その友人は仕事の関係で彼のことを知っていたようですが、独身ではなく子どもが2人いるパパだったはずで、会ったときにイクメンアピールが凄かったからよく覚えているって言うんです。これはもう彼に直接聞くしかないと思って、私が彼を問い詰めたところ、既婚者であることを打ち明けてきました。この時点ですぐに別れたらよかったのですが…。私はすでに彼を好きになっていたので、離婚を待つという判断をしてしまったのです」
独身だと信じて交際をしていた相手が、実は既婚者であるパターンは稀に散見されます。既婚だと知った時点ですぐに別れるのがベストですが、事情によって別れられない場合には、その後にドロ沼の展開を迎える例も少なくありません。マッチングアプリでの出会いは、相手の状況を正しく把握できない場合もあるため、交際に至る前によくよく確認するに越したことはないでしょう。©monzenmachi/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock
文・並木まき