アラン・ドロン(1970年代)

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17年間にわたって生活をともにしてきたヒロミさん

 現在は家族に見守られながら療養生活を送るフランス人俳優のアラン・ドロン(88)。その彼は昨年まで日本人女性・ヒロミさんと事実婚状態にあったが、現在彼女はドロンの子どもたちから訴えられる事態に……。何が起こっているのかをヒロミさんが初めて在邦メディアに語った。

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【写真を見る】アラン・ドロンから「最後の女」と言われたヒロミさん(67)

 2017年に映画界からの引退を示唆し、久しく表舞台から遠ざかっていたドロンの動向が注目を集めたのは21年9月のこと。フランス映画界における盟友、ジャン=ポール・ベルモンドの葬儀に姿を現したのだ。この際ドロンに同行したのが、過去17年にわたりドロンと仏中部ドゥシーの邸宅で生活をともにしてきたヒロミ・ロランさん(67)である。

アラン・ドロン(1970年代)

 国民的スターに寄り添うアジア人女性の存在をフランス国民が知ったのは、これよりわずか2カ月前のことだった。

「7月1日にフランス国際放送のTV5MONDEが、ドロンの特集番組『アラン・ドロン 世界を前に』を放送したのです。インタビューが中心の1時間番組で、収録場所はドゥシーの自宅でした」(地元紙記者)

 番組は欧州各国で話題を呼んだ。ドロンは2019年6月14日に脳卒中で倒れており、以降は療養生活を送っているとみられていたからだ。

「ドロンがメディアの取材を受けるのは久々でしたが、それ以上にプライベートに関する意外な発言が世間の耳目を引きました。ドロンは初めて“日本人の連れ合い”との表現で、長らく同居する女性の存在を明かした。それこそが、ヒロミでした」(同)

3人の子どもがヒロミさんを刑事告訴

 そんなヒロミさんの平穏が破られたのは昨年の夏だ。ドロンには3人の子どもがいる。最初の妻であるナタリー・ドロンとの長男・アントニー(59)、事実婚関係だったロザリー・ファン・ブレーメンとの長女・アヌーシュカ(33)、次男・アラン=ファビアン(30)である。

 昨年7月5日、この三人は連名でヒロミさんをドロンに対する「モラル・ハラスメント」、「信書の窃取」などの容疑では刑事告訴し、そのうえでドゥシーの自宅から追い出した。驚くべきことに、この告訴に当のドロンも加わっていたのである。告訴の理由は、ドロン家の代理人を務めるクリストフ・アイエラ弁護士がメディアに発表した声明文から読み取れる。

〈ヒロミは策略や脅迫を用いて、アラン・ドロンを親戚や友人、家族から孤立させ続けた。彼女はドロンの電話での会話や個人的なメッセージを常に監視している。時にはドロンの代わりにそれらに応答し、彼のふりをして郵便物を横取りすることもあった。ヒロミは子どもたちが、これまでのように定期的に父親に会いに来ることを妨げている。彼女は専横的で、脅迫的な態度で、さらにドロン氏の飼い犬を決して容認できない方法で虐待している〉

「子どもたちの主張はすべて作り話」

 しかも同じ日、アントニーは追い打ちをかけるように、単独でヒロミさんを「脆弱者(ドロン)への暴力と監禁」「脆弱さの濫用」「モラル・ハラスメント」「父の愛犬への暴力」で刑事告訴した。

 これらが事実なら、ヒロミさんへの批判は仕方あるまい。ところが、地元紙記者の見方は大きく異なる。

「アントニーの声明には〈2023年6月27日、父自身がヒロミ・ロラン氏にドゥシーの家から退去するように書面で求めた〉とある。彼は“自分こそが父親の後継者”との自負が強く、以前からヒロミとは折り合いが悪かった。不仲のきっかけは5年前にドロンが病気で倒れたことで、以来、両者の関係は冷え込んでいったとみられている」

 ヒロミさんが後を引き取って言う。

「アントニーが声明で指摘した23年の6月27日、私とアランは定期健診のためにスイスの病院を訪れていました。そこでアランが私に家から出ていけと言うと思いますか? アントニーをはじめ、子どもたちの主張はすべて作り話で、何の根拠もないことは明らかです」

 7月18日発売の「週刊新潮」では、「私の人生で最後の女」とドロンが語ったというヒロミさんと彼との出会い、ドロンからの情熱的なアプローチ、そして大スターの知られざる素顔についても、6ページにわたって詳しく報じている。

「週刊新潮」2024年7月25日号 掲載