松下洸平、ラジオの公開収録で至近距離のリスナーを前に困惑（笑）。「ライブとも舞台とも違う。どうしたらいいのか」

2024年7月12日 17時6分

■「（番組スタッフからの「次回はひとりで」の提案に）「ひとりは絶対ダメだって！」（松下洸平）

松下洸平がナビゲーターを務めるラジオ番組『DK SELECT WEEKEND LIVING』（J-WAVE）の、番組初となる公開収録が7月4日に東京・BAROOMにて開催された。

開演前の会場では、松下のMVがスクリーンに投影され、招待されたリスナーは緊張した面持ちで公開収録の開始を待ち望んでいる様子。そんな雰囲気を一気にハッピーな空間に変えたのが、舞台袖から姿を現した主役・松下洸平だ。「こんばんは、どうも」と軽快な挨拶で登場すると、会場からは大きな歓声が上がる。

「話したらいけない雰囲気があるけど、（リスナーの皆さんも）喋ってもいいそうですよ」と笑みを浮かべながら投げかける松下の姿に安心したのか、温かい雰囲気に包まれる会場。「ライブとも舞台とも違う、どうしたらいいのか」と心情を吐露しながらも、「ラジオを聴いていると思って、楽しんでもらいたいと思います」と挨拶。「きっと今日はおひとりの方が多いと思いますが、ここに来たらみんな友だちです」と松下らしい言葉を投げかけると、会場からは温かい笑いが漏れた。

松下が1週間の疲れをリフレッシュしてもらうための音楽とトークを届ける番組ということで、この日もまずは松下が選曲。1曲目に流れたのは、この日の公開収録をイメージして選んだというTahiti80の「Heartbeat」。この時期にピッタリな小気味にいいサウンドに、参加者は心を躍らせる。

ゲストMCのJ-WAVEナビゲーター藤田琢己が「皆さんもお家に来た雰囲気になっていただけたら」と参加者に投げかけると、松下が「ここは、うちの地下のシアタールームなんです」と冗談を飛ばす。リスナーも笑みをこぼし「楽しいな」と松下も満足気だ。

そこからトークは初となる公開収録についての話へ。松下は「出てきたはいいものの、何をしたらいいかわからないのは初めて」と告白し、藤田に「目の前にいる人を気にしないためには？」とアドバイスを求めるひと幕も。少し噛み気味の松下の姿を目の当たりにし、会場からは笑いが起きるが、松下は「実際の収録でも噛み噛みですからね。それをスタッフの皆さんが綺麗にしてくれているんです」と恥ずかしそうに語った。

7月の番組では「海で聴きたい、リフレッシュ・ソング」というテーマでミュージックシェアを募集中。松下も海にまつわる思い出として、2年前にプライベートで釣りに行ったエピソードを披露。一緒に行ったという俳優仲間の名前に、リスナーは驚きを隠せない様子だった。

さらに、参加者から事前に募集したメッセージを紹介するという、公開収録ならではのコーナーも。実際にラジオネームを読み上げ、丁寧に「こんばんは、ありがとうございます」と目を合わせながら話をする松下。優しくメッセージに答えつつ、トークをどんどん膨らませていく。藤田含め話し手のプロが揃うと、なんてことない話題でも極上の話題に変化する。夏野菜やグランピング、そして松下の母親の話に会場は笑いと驚きの声で包まれていた。

さらにトークでは、松下の全国ツアーファイナル『KOUHEI MATSUSHITA LIVE TOUR 2024 ～R&ME～』を収録したLIVE Blu-ray、DVDがオリコンウィークリーランキング1位を獲得したことにも触れ、「皆さんのおかげです。お礼を言いたいと思って。これからも面白いものを作っていきたいと思います」と感謝。さらに楽曲「たんぽぽ」の貴重な制作秘話などを披露した。

楽しい時間というものは、あっという間に過ぎていく。終了の時間が近づき「えー！」と声を上げるオーディエンスに、松下は「楽しすぎました！　こうやって気兼ねなくお話できる機会を与えてくれて、感謝しています！」と感謝。「（ゲストMCの）藤田さんがいなかったらとんでもないことになっていたと思います」と述べると、（番組スタッフから）次回はひとりで、という提案が。「ひとりは絶対ダメだって！」とたじたじな様子だった。

リスナーとの密な交流を楽しんだ番組初となる公開収録は、松下のとびきりの笑顔で幕を閉じた。この日の公開収録の模様は、7月12日・19日23時30分からのJ-WAVE『DK SELECT WEEKEND LIVING』で放送予定。

TEXT BY 笹谷淳介
PHOTO BY 上飯坂一