○6月の主なデータ

  ⇒S&P500指数は6月も常勝街道を突き進み(2024年に入って月間で上昇したのは6回中5回目)、唯一下落した4月(4.16%下落)ははるか遠い記憶となっています(無かったことにできるという人もいるかもしれません)。終値での最高値を7回更新し、最高値更新は年初来で31回となりました。終値での最高値は5487.03、取引時間中の最高値は5523.64を記録し、一気に5400台を突破して5500の大台に乗せました。5月の最高値更新は2回、4月は下落して5000を割り込み、下値を試す場面もありました。4月の広範にわたる下落(4.16%下落)と5月の大幅上昇(4.80%上昇)を経て、6月も力強く上昇(3.47%上昇)しました。3月までは5ヵ月連続で上昇し(累計で25.29%上昇)、それ以前は3ヵ月連続で下落(累計で8.61%下落)、さらにその前は5ヵ月連続で上昇(累計で15.59%上昇)していました。こうした指数の動きは相場(と景気に対する認識)が大きく揺れ動いていたことを反映しています。

 6月は19営業日のうち12営業日で上昇しましたが(5月は22営業日のうち14営業日で上昇)、値下がり銘柄数(301銘柄)が値上がり銘柄数(201銘柄)を上回る展開となりました。5月は値上がり銘柄数が327銘柄、値下がり銘柄数が176銘柄でした。出来高は前月比で1%増、前年同月比では4%減でした。

   →(市場が上昇したにもかかわらず)6月は11セクターのうち5セクターが上昇しました。5月は10セクターが上昇、4月は1セクターのみでした。6月のパフォーマンスが最高となったのは前月に続いて情報技術で、9.29%上昇しました(5月は9.95%上昇、年初来では27.79%上昇、2021年末比では42.08%上昇)。パフォーマンスが最低だったのは公益事業で、5.75%下落しました(年初来では7.58%上昇、2021年末比では4.78%下落)。

  ⇒S&P500指数は6月に3.47%上昇して5460.48(月中に付けた終値での最高値は5487.03)で取引を終えました(配当込みのトータルリターンはプラス3.59%)。5月は4.80%上昇(同プラス4.96%)の5277.51、4月は4.16%下落(同マイナス4.08%)の5035.69で月を終えました。2024年第2四半期の3ヵ月間では3.92%上昇(同プラス4.28%)、年初来では14.48%上昇(同プラス15.29%)、過去1年では22.70%上昇(同プラス24.56%)となりました。2023年通年は24.23%上昇(同プラス26.29%)、2022年通年は19.44%下落(同マイナス18.11%)でした。

   →6月にS&P500指数は終値での過去最高値を7回更新しました。5月は2回、4月は0回、3月は8回、2月も8回、1月は6回でした。年初来での最高値更新回数は31回となりました。なお、2023年の最高値更新回数は0回、2022年は1回、2021年は70回でした(過去最高は1995年の77回)。

   →コロナ危機前の2020年2月19日の高値からは61.28%上昇(同プラス72.91%)となっています。

※「値下がり数が上回るなかM7が上昇を牽引 (2)」へ続く

株探ニュース