米首都ワシントンで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議関連の会合で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領をロシアのウラジーミル・プーチン大統領と誤って紹介した直後のジョー・バイデン米大統領(2024年7月11日撮影)。(c)Brendan Smialowski / AFP

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【AFP=時事】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領(81)は11日、首都ワシントンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議関連の会合で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領をロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と間違えて紹介した。

 バイデン氏は直後に自ら訂正した。だがこの失言は、2週間前に行われたドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領との討論会におけるバイデン氏の低調ぶりを受けて生じた同氏の年齢と認知機能に対する懸念をさらに強めた。

 バイデン氏はゼレンスキー氏を紹介する場面で「ここで決断力と勇気を併せ持つウクライナの大統領にマイクを渡したい。皆さん、プーチン大統領です」と述べた。

 バイデン氏は演台から退こうとしたが、すぐに戻って大きな声で言い直した。「プーチン大統領! 彼はプーチン大統領を倒す。ゼレンスキー大統領だ。私はプーチンを倒すことに集中し過ぎた。とにかく大統領だ」

 テレビコメディアン出身のゼレンスキー氏は、「私の方が(プーチン氏より)善良だ」と冗談で応じた。

 バイデン氏の共和党のライバルたちは、瞬く間にこの場面を捉えた動画を拡散した。

 バイデン氏は、ホワイトハウス(White House)が「正念場」と呼ぶ記者会見を数時間後に控えており、最悪のタイミングでの失言となった。

【翻訳編集】AFPBB News

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