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1日の摂取カロリーを計算するのは食生活に気を使っている人ですが、特に気にしていなくても、AとBの商品で迷ったとき、パッケージに書かれているカロリー表記で低い方にするなんてことは、多くの人に当てはまることだと思います。

でも、もし、そのカロリー表記自体が間違っていたら? 食品パッケージのカロリー表記に関して、海外で訴訟が増えているようです。

大手スーパー「クローガー」の場合

カリフォルニア州検察当局が、大手食品スーパーチェーンのクローガーを提訴。いわく、クローガーのプライベートブランド「Carbmaster」シリーズのパンにて、誤ったカロリー表記がされていると。1切れ30kcalと記載されているものの、実際は50kcal以上あるというのが検察当局の言い分です。

問題のカロリー表示は、2018年から2022年のCarbmasterシリーズのパンであり、その後一部の表記は修正されたものの、ウェブサイトなどに誤ったカロリーがいまだに記載されていると訴えています。

アメリカで増えるカロリーへの不信感

クローバー訴訟のニュースを報じたLA Times紙によれば、近年不適正なカロリー表示に関する訴訟は増えているといいます。その問題の根幹にあるのが、アメリカ食品医薬品局が複数のカロリー計算方法を企業に許容していること。使用してもいい計算方法の中には、不正確な方法もあるといいます。

LA Times紙がコメントを求めた専門家いわく、これを取り締まるのはほぼ不可能であり、食品メーカーのカロリー表示を信じて性善説にすがるしかないのが現状。

食品に限らず、飲食店のカロリー表示も当てにならないという声も。2020年のある調査では、ファストフード店のカロリー表示は適切ではない場合もあり、実際のカロリーが記載数字よりも約20%ほど高かった飲食店が15%もあったといます。なかには実際のカロリーが、記載カロリーの2倍近かったものも。さらに一部のメニューには、記載されている量の2倍以上のナトリウムが含まれていたそうです。

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