復帰後初安打を放った鈴木誠也

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○ パイレーツ 10−9 カブス ●

<現地時間5月11日 PNCパーク>

 シカゴ・カブスが一時5点差をひっくり返すも、逆転負け。負傷者リストから復帰した鈴木誠也外野手(29)は「2番・右翼手」でフル出場し、マルチ安打を記録した。

 パイレーツ先発、昨季ドラフトの全体1位投手スキーンズに対し、鈴木は第1打席、第2打席ともに三球三振。5点ビハインドとなった5回表、無死二塁で迎えた第3打席では、遊撃への内野安打で出塁。初球をハーフスイングした際には脇腹を気にするような仕草も見せたが、5球目の外角低めへのスライダーを三遊間深くへ引っ張り、復帰後初安打を記録した。

 鈴木のチャンスメイクでスキーンズを降板させると、カブスは二死満塁の好機から、4つの押し出し四球と1番マイク・トークマンの適時内野安打で一挙5得点。同点に追いつき、2時間超の雨天中断を挟んで、鈴木は4番手ホルダーマンからストレートの押し出し四球。続くベリンジャーも四球となり、1イニング6つの押し出し四球で逆転。しかし、2点のリードを奪ったのも束の間。直後の5回裏、2番手キーガン・トンプソンが7番グランダルに1号逆転3ランを浴び、再逆転を許した。

 2点ビハインドの7回表、5打席目の鈴木はパイレーツ5番手、通算745試合登板のチャップマンと対戦。一死一塁から左前安打を放つと、4番マドリガルへの初球でダブルスチールに成功し、今季初盗塁を記録。一打同点の好機を演出したが、無得点に終わった。

 1点を追う9回表には守護神ベドナーと対戦。同点の一塁走者が盗塁に成功し、チャンスを迎えるも、鈴木は二ゴロ進塁打。続くベリンジャーも右直に終わり、試合終了。カブスは両チーム2桁安打の乱打戦に惜敗を喫した。

 この試合の鈴木は5打数2安打、1打点、1四球、2三振、1盗塁という内容。現地時間4月14日のマリナーズ戦で右脇腹を痛め、翌日から負傷者リスト入り。約1ヶ月ぶりの出場となったが、早速マルチ安打を記録。今季成績は打率.313、3本塁打、OPS.894となっている。