LE SSERAFIM・NATURE・NewJeansの「対立・活動終了・空中分解」…韓国ガールズグループに「騒動の連鎖」
韓国発のガールズグループに、立て続けに騒動が勃発している。
HKT48の元メンバーで、2021年までは日韓合同12人組アイドルグループIZ*ONEで活躍していた宮脇咲良が現在所属しているのは、LE SSERAFIM。韓国人2人、韓国系アメリカ人1人、日本人2人というメンバー構成で2022年に活動開始した同グループは4月13日、アメリカで開催された世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・ミュージックフェスティバル」に出演した。これに韓国では、パフォーマンスへの批判が噴出。「歌唱力が未熟」「可愛いだけ」といった厳しい声が出ているのだ。
これに宮脇が反応。ファン向けのプラットフォームに、思いの丈を長文で綴った。
〈誰かの目には、未熟かもしれない。でも誰にとっても完璧な人なんていなくて、私たちが見せてきたステージの中で、最高のステージだったことは、揺るぎない事実です〉
といった具合なのだが、この反論が「言い訳がましい」「プロではない」などとさらに批判を拡大させることになる。
宮脇は4月27日に行われたLE SSERAFIMの3rdミニアルバムのオンライン特典会を、体調不良により欠席。収まらない批判のため、心労が重なったのではないかと囁かれている。
韓国人7人、日本人1人、中国人1人の9人組グループNATUREは、日本人メンバーのハルが、宮城県仙台市のキャバクラに勤務していることが判明して、ファンが衝撃を受けた。
ハルは4月26日、インスタグラムのストーリーズに投稿。
〈私を応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。今はまだ言いたいことを伝えられないので、もう少し待っていてもらえたら嬉しいです〉
ところがNATUREの所属事務所であるn.CHエンターテインメントは4月27日、グループの活動終了を発表した。
また、この5月、6月と2カ月連続でシングルを日韓でリリースし、6月には東京ドームでファンミーティングを開催予定のNewJeansも、トラブルに見舞われている。グループの生みの親であり、所属レーベルのCEOを務めるミン・ヒジン氏と親会社HYBEの間に、お家騒動が勃発しているからだ。
「ミン氏はNewJeansを連れてHYBEを出るのではないか」といった憶測が飛び出し、日本正式デビューを目の前にして、メンバーは冷水を浴びせられた格好だ。
なぜ韓国ガールズグループから、こうした問題が噴出し続けるのか。K-POPに詳しい音楽ライターは、
「LE SSERAFIMにしろNATUREにしろ、マネージメントがメンバーをコントロールできてないのでは。宮脇のケースは、批判に対する彼女の反論がさらに批判を呼ぶ流れですが、マネージメントが彼女を抑えるべきだった。NATUREの場合も、活動休止中で帰国していたハルの行動を把握していなかったことが問題です。彼女のキャバクラ勤務とグループの解散に、直接の関連性はないようですが…。NewJeansの件も含め、アーティストのマネージメントに関わるスタッフの力量不足や仕事に対する姿勢が、グループを窮地に追い込んでいる図式は否定できません」
本来、アーティストを守るべきマネージメントの綻びが、アーティストをピンチに立たせているのである。
(石見剣)