『ナポレオン』ホアキンの演技に「酷かった、私だったらもっとうまく演じられた」とブライアン・コックス辛口

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HBOドラマ「メディア王~華麗なる一族~」にてメディア王、ローガン・ロイ役で知られるブライアン・コックスは、ベテラン俳優としての凄味だけでなく、歯に衣着せぬ物言いでも知られている。『ナポレオン』(2023)でのホアキン・フェニックスの演技はひどかったと、イベント「HistFest 2024」登壇時にいる。

Brian Cox on the red carpet for the UK premiere of "Killer Joe" at the Festival Theatre Edinburgh. 20 June 2012. Photograph: Eoin Carey © EIFF, Edinburgh International Film Festival All Rghts Reserved

巨匠リドリー・スコット監督による『ナポレオン』はホアキン演じる皇帝ナポレオンの波乱万丈の人生にフォーカスを当てた伝記映画。革命に揺れるフランスで軍の司令官から最高権力者となり、皇帝の座まで昇りつめたナポレオンが率いる数々の戦いに合わせ、妻ジョセフィーヌとの愛憎、「ワーテルローの戦い」に敗れ、セントヘレナ島で迎える最期など、英雄の栄枯盛衰を大迫力で描いている。

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リーダーの威厳を誇る一方で、夫婦関係においてはジョセフィーヌに翻弄されるいち男性の姿をホアキンは巧みに演じ抜いたが、コックスは「ひどかった」と酷評している。具体的なシーンや演技については言及していないが、どうにもお気に召さなかった様子だ。

「あれは本当に酷い演技だった。本当にゾッとしましたよ。彼が何を考えてるのかが分からない。あれは完全に彼の責任だし、リドリー・スコットが彼を手助けしたとも思いません。私だったらホアキン・フェニックスよりうまく演じられたでしょうね。言っときますが、あれをいいドラマだと言うのだとしたら、それは大嘘ですよ。」

もっとも『ナポレオン』に関しては歴史的な正確さが欠けていることが気にかかっていたそう。コックス本人が出演している『ブレイブハート』(1995)についても「『ブレイブハート』は無意味の塊です。メル・ギブソンは素晴らしいのですが、嘘だらけです。(史実の主人公は)フランスの王女を妊娠させていないですから。まったくくだらない作品です」と率直に語っている。一方、『ナポレオン』が史実と異なるという指摘については、監督であるスコット本人が「クソ面白くない」としている。

コックスはかつて、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズへの出演をオファーされていたが、ジョニー・デップの演技が好みではないという理由から出演を辞退していたことをしている。名優ゆえに、他者の演技を厳しい視点で捉えがちなのかもしれない。

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