約2割の購入者が100万円未満の頭金で家を買っている? 平均的な住宅購入時の頭金と住宅ローンの借入金額は?|ARUHI『住宅購入者調査』
住宅を購入するにあたり、大半の人が住宅ローンを利用します。実際に住宅を購入した人は、どの程度の頭金を準備したのでしょうか。また、借入金額はいくらくらいなのでしょうか。ARUHIマガジンが実施した『住宅購入者調査』の結果を見ていきましょう。
住宅購入時の頭金は100万円未満の人と1,000万円以上の人が二極化
過去1年以内に住宅を購入した人に、購入した住宅の頭金の額(住宅価格から住宅ローン借入額を差し引いた額)を聞いたところ、「100万円未満」が最多で19.0%、次いで「1,000~1,500万円未満」が13.8%という結果に。約2割の住宅購入者が100万円未満の頭金で住宅を購入している一方で、4割を超える人が1,000万円以上の頭金を準備しており、頭金の額をできるだけ抑えている人としっかりと準備をしている人で二極化している現状がうかがえます。
また、頭金の平均額は2,265.5万円・中央値は500万円でした。平均値が中央値を大きく上回る結果となったのは、都市部の新築マンションなど一部の高額な物件を購入した人が何千万円もの頭金を準備した結果、平均値が高くなっていると考えられます(後述)。
住宅を購入した際の住宅ローンの借入金額について聞いたところ、平均5,268.4万円・中央値は3,000万円でした。
購入した住宅の借入金額は「3,000万円~4,000万円未満」が最多で25.8%、次いで「2,000万円~3,000万円未満」が20.5%、「4,000万円~5,000万円」が14.2%という結果に。「3,000万円~4,000万円未満」が4分の1以上を占めるボリュームゾーンとなりました。
年代や物件種別ごとの頭金や住宅ローンの借入金額は?
住宅購入時の頭金や住宅ローンの借入金額を年代別に見ると、30代の中央値が頭金300万円・借入金額3,100万円、40代の中央値が頭金550万円・借入金額3,000万円、50代の中央値が頭金1,000万円・借入金額2,800万円と、頭金は年代が上がるごとに増加傾向、借入金額は年代が上がるごとに減少傾向であることが分かります。
住宅購入時の頭金や住宅ローンの借入金額を物件種別ごとに見ると、マンションの中央値が頭金500万円・借入金額3,000万円、戸建ての中央値が頭金500万円・借入金額3,000万円と、中央値はマンションと戸建てで変わらず、全体平均と同様の結果となりました。しかし、平均値にはばらつきがあり、頭金も借入金額も戸建てと比べて高額となっています。何が平均値を押し上げているのでしょうか。
住宅購入時の頭金や住宅ローンの借入金額を新築マンションと中古マンションで比較して見ると、新築マンションの中央値が頭金600万円・借入金額3,250万円、中古マンションの中央値は頭金400万円・借入金額2,980万円という結果に。新築マンションの方が頭金も借入金額も平均値が突出して高く、一部の高額な新築マンション購入者が平均値を押し上げていると考えられます。
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まとめ
今回の調査結果では、頭金をしっかりと準備してから住宅を購入する人と、頭金をほとんど入れずに住宅ローンの借り入れをした人に2分される結果となりました。
頭金をどの程度準備すべきなのか、ベストな選択はその人の状況により異なります。悩んでいる人は、金融機関の相談窓口やファイナンシャルプランナーなど、まずはお金のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:過去1年以内に住宅ローンを組んで住宅購入をした25~60歳の男女(自身または配偶者が住宅購入をした人。親やその他の親族が購入した人は除く)
調査期間:2023年12月19日~21日
有効回答数:600サンプル
調査手法:クロス・マーケティングモニターへのインターネット定量調査
調査機関:株式会社クロス・マーケティング