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 フジテレビは29日、東京・台場の同局で定例社長会見を行い、映画「逃走中」の撮影で、ロケ地の近隣住民とトラブルになったことを謝罪した。

 港浩一社長は「撮影、収録を行っておりました近隣住民の方にご迷惑をおかけしてしまったことについて、深くお詫び申し上げます」と謝罪。専務取締役の大多亮氏は「何か制作が遅れるとか、そういった影響は今のところ出ておりません」と話した。

 住民の男性は本紙の取材に、当時の様子を明かした。撮影が行われていたのは今月2日午後1時ごろ、都心のオフィス街にあるマンション3棟が立ち並ぶ敷地内。マンションに入ろうとしたところ、道路に置かれた機材などで出入り口が封鎖され「通行ができない状態だった」という。

 男性が制作会社スタッフに道路使用許可の確認を求めると「許可が下りていたのはその場所から100メートルほど離れたところだけだった」という。男性が警察に相談すると「同様の相談が数件入っている」と告げられた。警察が到着するまでの間、撮影中断を求めたが、続行された。スタッフから「一般の方々と我々では道路に対する認識が違う」と言われたという。再度、撮影中断を求めたが「静かにしてください」と注意された。

 制作会社「フジクリエイティブコーポレーション」は、撮影していた番組名や撮影時の詳細は差し控えるとした上で公式サイトに「撮影現場の近隣住民の方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫(わ)び申し上げます」などと謝罪文を掲載した。