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 米カリフォルニア州やニューヨーク州などで弁護士資格を持つ国際弁護士の吉田大氏が、29日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月〜金曜後1・55)の取材に答え、ドジャース大谷翔平投手(29)の通訳を務めていた水原一平氏(39)の違法賭博や口座への不正アクセスの疑惑について自身の見解を語った。

 米メディアの報道では、水原氏の借金返済のため、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が違法賭博の胴元に送金された。大谷は25日に声明を発表し、「彼が僕の口座からお金を盗んだ」などと説明し、自らの違法賭博への関与を否定していた。

 大谷の声明について、吉田氏は「我々の疑問に対して直球で、完全無罪の希望を持たせる内容だったと思います」と印象を語った。

 米国の金融事情に詳しい吉田氏は、50万ドル(約7600万円)ずつ分けて振り込まれた形跡もあると報じられていることに着目。「この金額というのが一つ、重要な意味を持っている」とし、「超富裕層の知り合いに私自身が確認したところ、彼の送金において、本人確認不要の限度額というのが、現在50万ドルということなので、一つの可能性としては、大谷選手の口座は当然、超富裕層ですので、送金において本人確認が不要の送金限度額が50万ドルに設定されていたのかもしれません」と推測した。

 また、米国内の金融機関には、口座名義人の代理として、第三者が自由に送金できるシステムがあるという。吉田氏は「たとえば送金されたデバイス(機器)、送金時間等々は、銀行側も当然ロード(記録)を取っています」とし、「送金されていた時間に、選手の方があるイベントに出ていてインタビューに答えていました、というようなアリバイがあれば、第三者が同意なく送金した可能性の方が高いのではないかと解釈される可能性が高いです」と解説した。