(写真:時事通信)

写真拡大

吉本興業は3月28日、公式サイトで所属コンビ・尼神インターが3月末をもって解散すると発表した。誠子(35)はマネジメント契約を終了し、渚(39)は吉本興業に所属して活動を続けていくという。

解散に伴って2人のメッセージも公表され、誠子は《フリーで活動していきます》と今後について報告。相方やファンへの感謝の気持ちを綴るとともに、《解散が決まり、今後どうしよう?と考えた時に私は人生はたった一度きりだから気を出して挑戦をしたいと思いました》とコメントしていた。

また渚も、《偶然同じ時代に生まれたモノ同士、これからも気が向いた時があれば、思い出して頂いたり記憶に残して頂いたり様子を伺って頂けると、やる気の糧になります お互い支え合えたらええなぁと思ってます》と誠子を労った。そして《恐らくスムーズに器用にはいかへんと思いますが、変わらず人生において泥水をすすり、不味ければツバを吐き捨て、泥水を透明にして目一杯美味い泥水を飲むという作業に時間を使い、楽しく気をくるわせたいと思います》と、意気込みを見せていた。

’07年の結成から14年間にわたる活動に、終止符を打った尼神インター。公表されたコメントでは互いを労っていたが、解散に至った経緯など具体的な事柄は明かされなかった。いっぽう最近では、コンビでの活動も激減していた。

「バラエティ番組で見かける機会はほとんどなく、女芸人の頂点を争う賞レース『THE W』と『M-1グランプリ』も’21年を最後にエントリーが止まっていました。反対にそれぞれの単独活動が目立つようになり、その方向性も異なります。

渚さんは自らパーソナリティを務めるラジオ番組を持っていますし、地方営業にも回っています。3月にはドラマ『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)や、元大工の経験を活かして『大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間SP』(テレビ朝日系)に出演していました。

いっぽうの誠子さんは、メディアへの露出が激減。とはいえ以前から美容好きが注目を集め、美容雑誌に登場することもありました。昨年10月には20キロのダイエットに成功し、話題になったことも。最近では料理に力を入れているようで、昨年11月に料理家の方とライフスタイルブランドを立ち上げています」(テレビ局関係者)

■誠子が上京後に漏らしていた不満「浜田さんは渚びいきすぎる!」

方向性の違いが顕著になりつつあった2人だが、上京後は互いの不満を漏らすこともあった。

「’18年6月放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)では、誠子さんが“最近ムカついている人”として浜田雅功さん(60)の名前を挙げたことがありました。尼神インターは上京前から浜田さんと交流がありましたが、誠子さんは『浜田さんは渚びいきすぎる!』と、不公平な扱いに不満を漏らしていました。

渚さんも昨年2月に、テレビ朝日のYouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』で “誠子さんのハマりやすい性格に振り回される”と苦言を呈していました。渚さんは『家族以上に一緒にいるやっぱ相方に、些細なことで許されへんことなんか山ほどある』と言い、移動中のタクシーのなかで誠子さんがドラム演奏のイメトレをしていたエピソードを披露。『30分続いてみいや、頭おかしなるで!』と、振り返っていました」(テレビ誌ライター)

こうした“不仲ぶり”について、ある芸能関係者は言う。

「もともとプライベートで仲が良かったわけでもなく、年齢も渚さんの方が4つ上です。ネタを考えていたのは誠子さんでしたが、渚さんばかり仕事が増えていく状況に納得できなかったのではと“不仲説”が報じられたこともありました。

コンビ結成のきっかけは渚さんが誠子さんに声をかけたことですが、渚さんはその理由について『ダントツに輝いてブスやったんですよ』とバラエティ番組で語っていました。ですが誠子さんはメディアのインタビューなどで“容姿コンプレックス”を告白していましたし、最近は時代の流れにあわせて“ブスいじり”を封印したことも明かしています。互いの考える方向性に少しずつ開きが出ていったのではないでしょうか」

袂を分かち、新たな道を歩むこととなった2人。今後どのような活躍を見せてくれるだろうか。