米の橋崩落、保険金支払額は40億ドルと過去最高に上る可能性

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Sinead Cruise Jonathan Saul Carolyn Cohn

[ロンドン 27日 ロイター] - 米東部メリーランド州ボルティモアの橋崩落事故を巡り、保険会社が支払う保険金の総額は最大40億ドルと、海上保険としては過去最高の負担になる可能性がある。複数のアナリストがこうした試算を示した。

この事故ではなお6人が行方不明で、捜索や現場調査などのためボルティモア港は船舶の出入りが停止されている。

同港がいつ再開されるかはまだはっきりしないが、保険会社やアナリストは現段階での保険金支払額の算定を進めているところだ。

モーニングスターDBRSのグローバル保険格付け担当マネジングディレクター、マルコス・アルバレス氏は「港の閉鎖や関連事業の滞りがどの程度続くか次第で、支払総額は20億─40億ドルになり得る」と述べた。

アルバレス氏は、そうなると支払額はこれまでの最高だった2012年に起きた豪華クルーズ船コスタ・コンコルディア号の座礁事故を超える、と指摘した。

保険格付け会社AMベストのシニアディレクター、マティルデ・ジャコブセン氏も、支払総額は「数十億ドル規模」になるだろうと予想した。