台湾の水際検査で発がん性物質が検出された日本のサンマ節(食品薬物管理署提供)

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(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は26日、日本から輸入されたサンマ節から、基準値の約40倍のベンゾピレンが水際検査で検出されたと発表した。ベンゾピレンは発がん性物質とされる。輸入された50キロ全てが積み戻しまたは廃棄される。市場には流入していないという。

サンマ節は熊本県で製造された。電話取材に応じた同署の林金富副署長によれば、規定違反のサンマ節を輸入した会社の商品が不合格になるのは直近半年で初めて。同署はこの会社に対し、抜き取り検査の割合を通常の「2〜10%」から「20〜50%」に引き上げるとしている。

(沈佩瑤/編集:名切千絵)