ジャンボタニシ(fumoto-lab/stock.adobe.com)

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外来生物で、イネなどを食い荒らす「スクミリンゴガイ」(通称ジャンボタニシ)。このたびSNSで「水田の雑草除草のためにジャンボタニシをまく」という投稿が話題になったが、これに農林水産省が警鐘を鳴らした。周辺農地に悪影響を及ぼす危険もあり「止めてください」と強く呼びかけている。

【やや閲覧注意】絶対に触らないで!ジャンボタニシのピンク色の卵

ジャンボタニシは1980年代に食用として日本に導入されたが、野生化した個体がイネを食い荒らすなど深刻な農業被害をもたらし、84年に植物防疫法に基づいて有害動物に指定、輸入も禁止された。ピンク色の卵が特徴で、柔らかい葉を好んで食べるためイネや水田植物に大きな被害をもたらす。

このたびインスタグラムに「生きてる除草剤を撒く」といったキャプチャとともに、就農者とみられる人物がジャンボタニシを水田にまいている写真が投稿され、Xで「問題ではないのか」と批判が相次いでいた。

農林水産省は6日に公式Xを更新。「除草目的であっても、未発生地域や被害防止に取り組む地域で放飼すると、周辺農地への拡散により悪影響を及ぼします」「一度侵入・まん延すると根絶は困難です」とし、「ジャンボタニシ放飼は止めてください!」と強く訴えている。