低速での安定性と重武装が魅力?

一度は契約が流れた国と再交渉

 エンブラエルとシエラ・ネヴァダ・コーポレーションは2024年2月19日、購入を検討しているガーナ空軍の前で、A-29「スーパーツカノ」の軽攻撃機のデモンストレーションを行いました。


かつてアフガニスタン空軍で使用されていたA-29「スーパーツカノ」(画像:アメリカ国防総省)。

 ガーナはテロ対策機として同機5機を購入する意向を2015年6月に明らかにし、その後、エンブラエル側は専用の機体色を考案するまでしていましたが、結局契約には至りませんでした。

 再び同国では、近隣国でのテロ多発などで、低速での安定した運動性を持ち、最高速度はヘリよりも速い軽攻撃機の待望論が起きているようで、今回のデモンストレーションとなりました。

 A-29「スーパーツカノ」は地上攻撃、空中偵察・迎撃、反乱鎮圧など幅広い任務に対応できる能力を有しつつも、原型練習機ということで低コストがセールスポイントのターボプロップ軽攻撃機となっています。

 アフリカでは、ナイジェリア、アンゴラ、ブルキナファソなどの国々が使っており、エンブラエルは、アフリカ大陸でのさらなる需要拡大を狙っています。