(NY時間09:48)(日本時間23:48)
パロアルト<PANW> 269.90(-96.19 -26.27%)

 サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が大幅安。前日引け後に11-1月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。一方、ビリング(未収請求を考慮した売上高)および残存履行義務は予想を下回っている。ガイダンスも公表し、通期の売上高およびビリングを下方修正した。特にビリングの見通しは失望感が大きかったようだ。

 顧客がIT分野の予算を抑制しているとの懸念を示す内容。サイバー攻撃は急増しているものの、顧客が支出を控えている可能性がうかがえる。

 アナリストからは「業績予想の下方修正は目先の失望材料ではあるが、長期的な好機は維持されていると考えている。いずれにせよ、今回の下方修正は現在の計画のもとでは実行リスクが高いため、シナリオの不確実性を高めることは間違いない」との指摘が出ていた。

(11-1月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.46ドル(予想:1.30ドル)
・売上高:19.8億ドル(予想:19.7億ドル)
・ビリング:23.5億ドル(予想:23.7億ドル)
・残存履行義務:108.0億ドル(予想:109.2億ドル)

(2-4月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.24~1.26ドル
・売上高:19.5~19.8億ドル(予想:20.4億ドル)
・ビリング:23.0~23.5億ドル(予想:26.3億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.45~5.55ドル
・売上高:79.5~80.0億ドル(従来:81.5~82.0億ドル)(予想:81.8億ドル)
・ビリング:101~102億ドル(従来:107~108億ドル)(予想:107.6億ドル)

【企業概要】
 企業・サービスプロバイダー・政府機関向けに、顧客企業のユーザー・ネットワーク・クラウド等を保護する包括的なサイバーセキュリティサービスを提供する。次世代ファイアウォールによるネットワークセキュリティ、包括的クラウドセキュリティのPrisma Cloudなど、ゼロトラストソリューションを手掛ける。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美