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岡山県警は11月に入り、還付金詐欺が多発していることから、特殊詐欺「緊急警戒情報」第2弾をきょう(30日)発表し、注意を呼び掛けています。

【写真を見る】特殊詐欺「緊急警戒情報」発表 岡山県警が第2弾 急増する詐欺の手口は? 

急増する還付金詐欺

岡山県の今年(2023年)の還付金詐欺発生状況(11月29日時点の速報値)は月別で、「1月1件、2月1件、3月4件、4月3件、5月6件、6月7件、7月3件、8月5件、9月4件、10月5件、11月12件」と11月に入って急増しています。また、11月の被害金額は2030万円と2千万円を超えています。

還付金詐欺の特徴

2021年2月以降、多発傾向が続いている還付金詐欺は、これまで市役所職員を名乗り「介護保険料の還付」名目による手口でしたが、今年10月中旬ころから、年金事務所職員を名乗る「年金の還付」名目による手口が増えていきています。また、被害者の多くは60代の女性です。

被害事例

11月上旬、Aさん(岡山県南部、60代、女性)方の固定電話に年金事務所職員を名乗る男から電話があり、「年金の払戻金があります。金額は4万6510円です。どこの口座をお持ちですか。」などと言われ、金融機関のATMに赴き、携帯電話を通じて指示を受けながらATMを操作したところ、一通りの手続きを終える都度、「エラーになった。」などと言われ、同様の操作を5回繰り返した結果、合計約450万円を振り込まされ、だまし取られました。

岡山県警が呼び掛ける被害防止対策

犯人からの最初の接触は自宅の固定電話ですので、 防犯機能付き電話の導入や留守番電話機能の活用など、自宅の固定電話対策をしましょう。

ATMを操作して、年金や保険料、税金等の過払金が還付されることはありません。

ATMコーナーでは、携帯電話を使用しないようにしましょう。還付金詐欺犯人は、ATMの操作方法を携帯電話で指示してきます。

携帯電話を使用しながらATMを操作している人を見かけたら、還付金詐欺の被害者かもしれません。「詐欺ではないですか。」などと声掛けをしていただくか、ATMが設置されている施設の管理者や従業員、警察に通報をお願いします。