子どもの学力向上のため、学校以外に塾に通わせるご家庭も多いのではないでしょうか? 4人の子育てをしながら共働きをし、子どもの学習についても発信しているブロガーのベリーさんは、子どもたちを家庭学習中心で育てています。2学期になった今、家庭で勉強するにあたり、大切にしていることを教えてもらいました。

小学生の2学期を順調に進めるため、家庭学習で意識していること

子どもの学校の2学期が始まり、早や1か月以上が経ちました。1学年の折り返しを過ぎ、少しずつ次の学年への進級・進学が目の前をちらつく時期です。

わが家は共働きで、保育園児から中3の受験生までの4人の子どもを子育て中です。都内の公立中学校に通う中3長男は、学校の定期テストでほぼ毎回学年1位。中3になってから週1で学習塾に通い始めましたが、小学校入学時から中2まではずっと家庭学習のみで進めてきました。また、小6長女や小1次男は家庭学習のみ。自宅で毎日、ドリルに取り組んでいます。

●とにかく基礎を繰り返す

そんなわが家、小6長女と小1次男の家庭学習は、2学期も「基礎の徹底」をいちばん重視しています。平日は、小学校や学童クラブから帰ってきたら、おやつを食べたり好きなことをしたりしながら、1〜2時間ほどのんびり。私が仕事から帰ってくるぐらいのタイミングから家庭学習スタートです。

この時期は、今の学年で学ぶ基礎をしっかりと固め、考えずともスラスラ答えが出るようになることを目指しています。夏休みが終わるまでに1学年分の基礎ドリルをひととおり終えていますが、その一度学んだ基礎を、2学期でもう一度繰り返すのです。この段階でも応用問題には特に進まず、基礎をがっちり固める。応用問題に進むかどうかは、そのあとに考えます。

ちなみに、小1次男の今の1日の学習量は、算数2冊(計算ドリルと、文章題)と国語2冊(漢字と、文章題)の4冊です。休憩をはさみながら、全部で40分程度で終えられるようにしています。何時から何時まで勉強時間、とするのではなく、この4冊が終えられたらその日の家庭学習はおしまい。量を決めているので、集中してなるべく早く終わらせて好きな遊びをしようと子どものモチベーションも上がります。

家庭学習の大きなメリット2つ

家庭学習で勉強を進めると、大きなメリットが2つあります。

●子どもの様子を見ながら学習を調整できる

まずは、子どもに応じて使うドリルや進め方を調整できること。たとえば、漢字ドリルを1冊丸ごと終えることができたけれど、もう1回繰り返した方がよさそうだと判断すれば、同じドリルをもう1冊買って、繰り返すことができます。その子の様子をよく見ながら、ここを足そう、ここはもう十分だから飛ばそうなど、その子に合ったオーダーメイドの進め方をすることができます。

●コストカットになる

そしてもうひとつは、やはり教育費をぐっと抑えることができるということです。家庭学習で必要となる費用は、自宅で使うドリルがメインです。学習塾に通うのに比べ、数分の一の費用で子どもの学力をグッと上げることも不可能ではありません。

家庭学習で使うドリルが分からない、判断がつかないという場合は、書籍も参考にすることができます。私は陰山英男先生の『新・おうち学習戦略』(Gakken刊)を折に触れて読み、次はどのドリルを使おうかと決めるときの参考にしています。

物価高で支出が増え、家計に不安を感じるおうちも増えているかもしれません。そのような中でも、子どもの学力を伸ばすため、いくらでも工夫はできます。忙しい毎日の中で家庭学習を進めるには疲れることも多いですが、子どもの学力が伸び、教育費を適正に抑えることができると、その疲れも報われるものです。お互いにがんばっていけたらと思います。