ものの持ち方や使う家具などは、できるだけ暮らしに合わせて変えていきたいもの。ライフオーガナイザーの高田舞子さんは、無印良品のユニットシェルフを、使い方を変えながら家のいろいろな場所で活用しているそう。どんな使い方をしているのか教えてもらいました。

暮らしの変化でアレンジ自在!無印良品のユニットシェルフ

わが家には無印良品のユニットシェルフがいくつかあります。暮らしの変化、住まいの変化にあわせて使いかたをアレンジしています。

【写真】以前は、ユニットシェルフに洋服を収納

●ユニットシェルフの最大の魅力はアレンジ力

ユニットシェルフを愛用している最大の理由は、そのアレンジ力。脚部と棚板の組み合わせで、さまざまな空間に対応できます。

最初に購入したのはひとり暮らしを始めた頃。テレビ台になったり、キッチン収納になったり、洗面室収納になったりと変遷しながら、新居に引っ越す際にお役御免となりました。購入してから活躍した期間はじつに25年。

2年前の転勤による引越しの際、大きな食器棚を手放し、高さ83cmのユニットシェルフをキッチン収納として新しく買いたしました。電子レンジ台としてはもちろん、食器のオープン収納としても使い勝手は上々でした。

その後、中古マンションを購入しリノベーション。新居のキッチンには、バック収納にカップボード(食器棚)を計画しました。前キッチン収納のシェルフたちを新居ではどう使うか? をリノベーション前から熟考。次の収納計画を考えるのは大変な反面、とても楽しいものでした。

●キッチン収納の一部をワークスペースへ

ユニットシェルフは脚部と棚板の組み合わせなので、連結したり棚間を広げたり、狭めたりも自由。まず考えたのは、私のワークスペース。

幅56cmと幅84cmの棚板を連結し、パソコンやプリンタなどの情報機器ステーションに。このとき、高さ調整金具というパーツを使って高さを9.5cmほど調整。パソコンを置く天板を74cmに低くできたので、デスクの高さとしてちょうどよくなりました。

●キッチン収納の一部を小学生収納へ

キッチン収納の残りの一部は、小学生の学習道具コーナーとしてLDKに配置。

まだ独立部屋を望まない息子は、リビング学習を継続中。教科書やランドセルはもちろん、手提げカバンや文具などもここで完結できるようにしました。

大人はダイニングテーブルに座ったままでも文具に手が届くので超効率的!

●洋服収納から寝具収納へ

次に、前住まいで私のクローゼットとして使っていた高さ175.5cmのシェルフ。

新居では扉も枕棚もなくした寝室のクローゼットに。これがぴったり!

現在は衣装ケースやIKEAのスクッブで寝具を収納していますが、将来子ども部屋になった際は、ハンガーパイプを復活させれば洋服収納も可能です。

●脚部を買いたして単身赴任先のテレビ台に

仕様を変えて新居の各部屋での使い方を決めましたが、それでも棚板が数枚余る。そこで、新居ではなく夫の単身赴任宅のテレビ台へアレンジすることに。

テレビ台を購入するとなると、ホームセンターなどのリーズナブルなものでも1万円はくだりません。ユニットシェルフの棚板を利用すれば、追加用帆立ミニ(高さ46cm)を2脚購入すればいいだけ! 金額にして約8,000円。

引越し1か月前には前もって購入しておき、引越し1週間前に新しい棚を組み立てました。

夫に撮ってもらったテレビ台の写真がこちら。40インチのテレビを乗せています。

●シミュレーションはしっかりと。無限大の使いかた

無印良品のサイトでは、ユニットシェルフの組み合わせが可能なシミュレーターページもあります。私も安全な組み合わせをここでシミュレーションし、補強パーツを買いたしてワークスペースを完成させました。

子どもが独立部屋を欲したとき。夫が単身先から戻ってきたとき。子どもが家を離れるとき、働き方が変わったとき。暮らしの変化と共に生活スタイルや家具の使い方、空間の使い方にも必ず変化が訪れます。

柔軟性の高い家具を使っていれば手放す必要もありませんし、変化も怖くない。ものの持ち方へのマイルールは「専用ではなく兼用」。いろいろな姿に変えられる道具を持とうと意識することは、転勤族に限らずおすすめです。