年齢を重ねる中で気になってくるのが「実家の片づけ」。親がなかなか片づけに納得してくれず、ケンカになってしまう…なんて人も多いのではないでしょうか。ものを捨てて暮らしが大きく変わったといインスタグラマー・みやさんに、実家の片づけをスムーズに進めるための声がけ方法を教えてもらいました。

“100個捨て”実家巻き込みテク「声かけ大作戦」

高齢の両親が安全・健康に暮らせるよう、ついに実家の大量捨てにも着手したみやさん。ただし、強制や否定は禁物。親がどんな暮らしを望んでいるのか“声かけ”で理解を深めました。

●服が捨てられない!父の部屋

・効いたひとこと:「最近なにが楽しいの?」

父のクローゼットは大量の服で崩壊寸前…。まず父の興味のあることを聞き出すと、麻雀仲間がいることが判明。集まりに着ていきたい服について聞いています。

・効いたひとこと:「似たものがたくさんあるねー」

服が多すぎてクローゼットから取り出せず、いつも同じ服を着ていた父に、一度すべて出してみることを提案。似たものが大量にあることに父、衝撃!

・効いたひとこと:「いちばん好きなものはどれ?」

「気に入った服でおしゃれして麻雀の会に行こうよ」と、「減らす」より「好きなものを残す」ことに焦点をおいて1着ずつ一緒に吟味。

【父を巻き込むとこんな幸せが】

→父がおしゃれになった!

ゴミ袋約10袋分の服を手放すことに成功。「『これが似合うよ』なんて声をかけたら、父もうれしそうで。久しぶりに父とたくさん会話して、いい時間が過ごせました」

●ベッドが物置状態!母の部屋

・効いたひとこと:「ベッドで寝ようよ」

母の寝室はものでおおわれ、ベッドは使えず、リビングの布団で寝ていたことが発覚。「娘として、母には健康的に暮らしてほしいと伝えました」

・効いたひとこと:「最近の布団は安くて軽いよ」

昔の重い来客用布団の上げ下ろしは体にさわると伝え、手放したらもっといいものが見つかると説明。「納得して捨てることに同意してくれました」

・効いたひとこと:「風通しよくなったね!」

タンス上の段ボールを処分したことで、風を感じられる空間が出現。「母が『こんな暮らしがしたかったの〜』と、掃除を始めたのでびっくり!」

【母を巻き込むとこんな幸せが】

→母が健康になった!

長年ため込んでいた祖母の遺品などを思いきって捨てた結果、ベッドで寝られるように。「いい睡眠をとれるようになったおかげで、気力、体力ともに充実し、笑顔も増えました」

 

家族で“円満捨て”できたポイント

みやさんが家族とともに捨て達人になれたポイントを、3つ教えてもらいました!

●手放すときは全力で手伝う

家族がやる気を見せたら、捨て方を調べたり、ゴミ袋などの必要なものをそろえたり、フリマアプリの相場をチェックし「高く売れるよ!」とあと押ししたり。「手放すハードルを取り除いてあげることが、いちばんのサポートに」

●ときどき「使ってる?」と聞く

本人が持っていることすら忘れているものに対して有効。「“そういえば使ってないな”と意識してくれるように。その際、なぜ使ってないのかも併せて聞くと、手放し率もアップします。ただし、しつこく言うのは逆効果」

●「すっきりしたね!」を共有する

過ごしやすくなった、動きやすくなったなど、捨てて変わったことを具体的に口にすると家族の意識も次第に変化。「大きな声で“気持ちいいね”と伝え、ものを手放すとハッピーがやってくる感覚を共有します」

イメージしたとおり、夫婦や家族でくつろげる空間が手に入った!