キッチンを中央に配置した間取りにすると、家事や子育てがしやすい家になります。1年前に地元ハウスメーカーで平屋の家を建てた日刊住まいライターは、キッチンを中心にした間取りを採用。子どもを見守ることができ、家事動線がコンパクトでスムーズに。なんとゴミ箱もキッチンに1個置くだけで快適に暮らしてます。それ以外にもメリットがいっぱい!

キッチンを中心にした間取りを採用

筆者は、夫と小学生1人、未就学児の2人と暮らす5人家族。1年前に地元ハウスメーカーで3LDKの、廊下のないコンパクトな平屋を新築しました。LDKは18畳でリビング横には4畳半の和室があります。キッチンの背面に洗面脱衣所、トイレと寝室がある間取りです。

家を建てる前は、すぐ横に窓がある明るいキッチンを検討していました。また、勝手口をつけるかも悩んでいました。しかし、ハウスメーカーの担当の方から想定外の説明を聞くことに。

「換気扇が便利なので、キッチンの窓や勝手口は、結局なかなか使われてないようです。キッチンは、家のどの場所にもアクセスしやすい場所にあるとラクですよ。それと、パントリーとウォークインクローゼットを配置した方が、便利になると思います」

これを受けて、わが家はキッチンが家の中心の間取りを採用することにしました。

勝手口をなくしたことで、当初プランより数万円コストダウンできたのもうれしいポイントでした。また、住んでみても勝手口の必要性を感じないので、なしにしてよかったなと実感しています。

 

料理中も子どもを見守りやすく安心!

キッチンが家の真ん中にあるいちばんのメリットは、手が離せない料理中でも、子どもを見守りやすいことです。上の写真は、キッチンから見える洗面所にいる子どもの様子。キッチンからリビングダイニング、和室、子ども部屋、トイレや洗面所にいる子どもと会話も可能な距離で過ごせます。

トラブルや危ない様子があればすぐに察知できるので、安心して家事ができて大助かり。上の子が小学生になり、1人でお風呂に入るようになったとき、「お母さんが近くにいるから安心してお風呂に入れる」と言っていました。

家事動線がスムーズで時短もかなう

キッチンと洗面脱衣所やお風呂が近く、家事動線がよいことにもメリットを感じています。洗面脱衣所(上の写真・左奥)に室内物干しを設置しているので、コンロで煮物を火にかけている間に洗濯物を取り込んだり、お風呂掃除をしたりできます。

移動時間のロスがないので、家事をサッサとすんで、時短もかないました。

 

キッチンの大きなゴミ箱に家じゅうのゴミを集約

家の中にゴミ箱をいくつも設置するとゴミの日に集めるのが大変。そのためゴミ箱は家の中心であるキッチンに1つだけ置いています。

どの部屋からも近いので1つで十分ですし、子どもが紙工作をするときなどは小さなポリ袋をゴミ袋にしてゴミを集め、ゴミ箱へ捨てるように。また、ゴミ箱はキャスターに載せ、掃除をしやすくしています。

キッチンの壁にカレンダーやプリントを貼って予定を共有

筆者はキッチンの壁にホーロー素材を採用しました。ホーロー素材なのでマグネットがくっつき、汚れにも強いのでとても心強い存在です。

冷蔵庫横には、家族ごとに名前と予定を書けるファミリーカレンダーを貼っています。これで、家族と予定を共有。

また、ゴミ出しカレンダーや忘れがちな町内会の当番チラシ、学校や幼稚園からの大事な手紙などを冷蔵庫横やホーロー壁に貼り、目にするたびに思い出せるようにしました。みんなの目につく場所にあるキッチンなので、夫や子どもも気づいてくれます。

キッチンを中心にした家は家事動線がよく、子どもも見守りやすくてわが家にぴったりでした。見守りが必要なのは幼いうちだけかもしれません。しかし、キッチンに筆者がいることが多いので、成長してからも親に話しかけやすい家に、将来はなればいいなと思っています。