西武池袋本店のサイトより

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そごう・西武労働組合が8月31日に西武池袋本店で予告通りストライキを決行すると発表したことを受けて、そごう・西武は同店の営業を終日休業すると決めた。

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 同労組は、そごう・西武の親会社セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)が9月1日に株式譲渡しないことをストライキ解除の条件としていたが、その確認が取れなかったため決行に移る。

 そごう・西武労働組合中央執行委員長の寺岡泰博氏は今月28日に開いた会見で、ストライキでは自主編集売り場の営業は行わない方針を明かしていた。取引先の売り場に関しては「営業できるだろうが混乱は避けられない」と見解を述べた。

 そごう・西武は「不十分な人員体制での運営により、お客様にご迷惑をおかけすることを回避したい」として、終日閉館の判断を余儀なくされた。同労組は株式譲渡後の「百貨店事業の継続」と「雇用維持」への疑念を強く抱いており、同社はセブン&アイおよび新株主と協議を重ねていくという。

■西武池袋本店の直近3年間の年間売上高
2023年2月期 1768億3600万円
2022年2月期 1540億200万円
2021年2月期 1385億8200万円