ドル高強まり147円台への上昇=ロンドン為替

 ロンドン市場ではドル高が強まり、ドル円は147円30背内まで上昇。前日に付けた直近高値を大きく更新し、年初来高値を更新している。
 米10年債の利回り上昇などがドル円の支え。米国の利下げが当面先になるという思惑と、日銀の緩和政策超過見通しからドル高円安が入りやすい地合いとなっており、介入に向けた動きも見られないことから、連日の高値更新となった。アジア市場での株高の動きなどもあって、リスク選好の動きが入りやすい地合いとなっており、円売りの動きも広がっている。

 ユーロ円は一時159円台まで上昇。ユーロドルが1.07台を付けるなど、ドル高の動きから対ドルでのユーロ売りが見られないわけではないが、円安の勢いが強く、クロス円は軒並みの上昇となっている。 ポンド円は185円20銭台まで一時上昇。

 ユーロドルは朝方の1.0820台から1.07台までドル高が進んだ。米長期債利回りの上昇が対欧州通貨でもドル買いとなっているが、ユーロ円が買われている分、値幅は抑えられている。

MINKABU PRESS 山岡和雅