また史上初、自分で偉業の水準上げる大谷翔平に米誌驚嘆「最初の3年は科学実験の感覚だったが…」
タイガースとのダブルヘッダーで衝撃的な活躍
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が衝撃的な二刀流劇場を演じた。27日(日本時間28日)、敵地でのタイガースとのダブルヘッダーに出場。第1戦は「2番・投手」で、わずか1安打のメジャー初完投&初完封で9勝目をマークした。さらに第2戦には「2番・DH」で出場。完封から約80分後の第2打席で今度は37号2ランを放つと、4回にも2打席連発の38号ソロをかっ飛ばした。米誌は自ら偉業の水準を引き上げ続ける大谷に称賛の言葉を尽くした。
またも前例のない活躍だ。ダブルヘッダー第1戦で相手打線を9回1安打無失点に封じ、MLBの自身初完投&初完封をマークした大谷。その約45分後に始まった第2戦でも2回に37号2ラン、4回に38号ソロと連発し、チームの連勝に貢献した。
米誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「ショウヘイ・オオタニのとんでもないダブルヘッダーのパフォーマンスを文脈に置いて考える」と題する記事を掲載。ダブルヘッダーの初戦で完封し、2戦目で本塁打を放ったメジャー史上初の選手になったことを伝えながら、その偉業の“本質”を見定めた。
記事は、毎晩のように歴史的なパフォーマンスを披露する大谷を見て、「彼が野球のフィールドでできることにリミットはないように思える」と切り出す。「しかし、比類なきエンゼルスのスターが木曜日にタイガースとのダブルヘッダーでやってのけたことは、増加する一方の彼の偉業リストの水準をどういうわけか引き上げてしまった」と、この日、さらにハードルを高くしてしまったと驚嘆した。
かつての期待値について記事は「オオタニのメジャーでの最初の3年間は大胆な科学実験のような感覚があった。二刀流選手になろうと挑戦していることだけでも、チャンネルを合わせる価値があった」と振り返る。その上で、不調や怪我を乗り越えた現在の大谷は「完全に形成されたバージョン」であり、「直近の3年間でダイヤモンド上で可能なことの限界を捻じ曲げてしまった」と常識を塗り替える二刀流を称えた。
大谷の2試合に渡って躍動で、エンゼルスは6-0、11-4でタイガースに連勝。ワイルドカード3枠目のブルージェイズまで3ゲーム差に迫った。28日(同29日)からはそのブルージェイズと敵地で直接対決3連戦。プレーオフ争いがかかった重要な3日間も、大谷から目が離せない。
(THE ANSWER編集部)