by AtitaSoft Technologies

2013年にリリースされて以来、その安定性から「AndroidのWindows XP」とも評され10年にわたり根強く支持されてきたAndroid 4.4 KitKatが、2023年8月からGoogle Playサービスのサポートが打ち切られることがわかりました。

Android Developers Blog: Google Play services discontinuing updates for KitKat (API levels 19 & 20) starting August 2023

https://android-developers.googleblog.com/2023/07/google-play-services-discontinuing-updates-for-kitkat.html



Android 4.4 KitKat is truly dead, loses Play Services support | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2023/07/google-drops-play-services-support-for-android-4-4-kitkat-after-10-years/

Googleは2023年7月24日に更新した開発者ブログで、Android 4.4 KitKatに対して、8月からはバージョン23.90.99以降のGoogle Playサービスの新規アップデートを提供しないことを発表しました。

サポート終了の理由について、Googleは「2023年7月に入り、最新のAndroidバージョンにアップデートするユーザーが増えているため、KK(Android 4.4 KitKat)のアクティブデバイス数は1%未満になっています」と述べて、利用者の減少が背景にあると説明しました。

以下は、アクティブなAndroid端末におけるバージョンごとのシェア率を示したグラフです。Googleが指摘した通り、Android 4.4 KitKatのシェア率は0.5%となっています。



2013年にリリースされたAndroid 4.4 KitKatは、ワイヤレス印刷機能「Android Printing」、高速なマルチタスク、強化されたNFCサポート、センサーの省電力化など、多くの新機能が詰め込まれていました。

Googleの新OS「Android 4.4 KitKat」に搭載された新機能まとめ - GIGAZINE



by Jon Fingas

Google Playサービスのアップデートが受けられなくなると、Android 4.4 KitKatがインストールされたスマートフォンはGoogleアカウントにログインできなくなり、PlayストアやGmail、Googleマップなどのサービスからも閉め出され、Googleのサポートが実質的に打ち切られます。

影響を受ける端末はスマートフォンだけでなく、Android 4.4 KitKatを採用した初期のAndroid搭載スマートウォッチも同様の影響を受けるため、IT系ニュースサイトのArs Technicaは「今回のサポート終了は、10年前の携帯電話を消滅させるだけでなく、KitKatでリリースされた初期のAndroidウォッチをも終了させる初のシャットダウンになります」と述べました。