7月の月例更新プログラム(KB5028185)で、Snipping Toolの統合が図られた。

「PrtSc」キーを押すとデスクトップ上部にツールバーが現れ、全画面やウィンドウなど用途に応じた画面キャプチャーを撮影できる

筆者も最近はOS標準機能で画面キャプチャーを撮ろうと思っていたのだが、マルチディスプレイ環境では使い物にならなかった。

別ディスプレイでPDFを開いてテキストエディターを起動し、別ディスプレイでオンライン会議ツールを表示させた状態で、画面キャプチャーの対象となるのはアクティブウィンドウがあるディスプレイ。登壇者のベストショットを撮影するのは難しい。

また、古くから画面キャプチャー機能を使っている方は「Alt」+「PrtSc」キーでウィンドウを撮影してから、画像編集ツールにペーストする習慣を持ち、Snipping Toolベースの画面キャプチャー機能に慣れるまでは時間を要するだろう。本設定はスイッチ一つで切り替えられる。

「設定」の「アクセシビリティ/キーボード」を開き、「PrintScreenキーを使用してSnipping Toolを開く」のスイッチを変更する

なぜ、アクセシビリティのカテゴリーに含めたのか不明だが、スイッチオンでSnipping Tool、スイッチオフで旧来の動作となる。筆者は前述の理由でOS標準の画面キャプチャー機能は使用しないが、お使いの読者はお好みのスタイルをお選びいただきたい。

さて、筆者による本連載は今回で終了する。長らくご愛読いただいた読者に感謝したい。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら