「二刀流は長く続かない」 大谷翔平の打者専念説で米識者2人が激論「この意見にはイライラ」
大谷翔平の打者一本説を唱える米識者「メッツの投手陣を見てみろ」
米大リーグのエンゼルスは7日(日本時間8日)、敵地でドジャースと対戦する。大谷翔平投手は今季31本塁打、打率.296、打点68、投げては7勝、防御率3.32、132奪三振など異次元の数字を残してきた。早くもMVP受賞を推す声が多い中、米識者は「二刀流は長く続かない」と主張。これを聞いた別の識者は「こういう意見にはイライラ」と反論している。
米スポーツ専門局「CBSスポーツラジオ」公式YouTubeチャンネルは、同局の番組「マギー&パーロフ」の動画を公開。「オオタニは打者だけに専念すべし」と題した動画では、番組ホストのアンドリュー・パーロフ氏と同局でスポーツラジオ番組のホストを務めるザック・ゲルブ氏がトークを交わした。
パーロフ氏は「私が言いたいのはこれだ」と話題を列挙。「もし彼(大谷)をトレードで獲得したら、6億ドル(約862億円)くらいで契約したいだろう。史上最高額だ。これだけの額を払うんだから、マメや爪の問題だということはわかっているけど、二刀流が長くは続かない事を少なくとも検討しないか」とゲルプ氏に投げかけた。
ゲルブ氏は「こういう意見にはイライラしてしまうよ。我々はその選手が成し遂げたことに大して対価を払っている」と返答。「それなのにその選手を偉大にしている要素を取り払おうとしているんだ」と投打どちらかに専念させる意見に否定的な見解を示した。
二刀流否定派のパーロフ氏「彼は素晴らしい投手だ。でも…」
パーロフ氏は「彼がメジャー最高の強打者だったら、投手をやらなくても史上最高給の選手になるだろう」と指摘。ゲルプ氏に対して反論している。
「投手として彼がとても優れていることも理解している。でも、これからどうなるんだ? 今、7勝4敗で防御率は3.32だ。メジャー最高の打者の呼び声も高いのに、ここに投資をしたいのか? 彼は素晴らしい投手だ。でも、これが長くは続かないことはわかっているだろ。ピッチングはとても大変なことなんだよ。メッツの投手陣を見てみろ。長い間、健康を維持し続けることはできないんだ」
打者一本説を譲らないパーロフ氏。ゲルブ氏は「私と君の違いはこうだ。君はカジノに行って有り金とともに帰ってくる。私は持って行った金を使い切るまで帰らない」と例え、「ショウヘイ・オオタニが二刀流を継続できなくなるまで私は乗っかる。ここ2、3年は今まで見たことのないものだった。『これだけ払うから、もう投げずに打者だけやってくれ』なんてことは、私はショウヘイ・オオタニに言わないね」と続けた。
二刀流への懐疑的意見を覆してきた大谷だが、米国ではいまだ激論が交わされているようだ。
(THE ANSWER編集部)