三沢から尖閣諸島まで飛んでも丸1日滞空可能だとか。

三沢基地を拠点に日本周辺の警戒監視に従事

 防衛省は2023年6月30日(金)、青森県の三沢基地に自衛隊向けのRQ-4B「グローバルホーク」の3番機が到着したと発表しました。

 RQ-4B「グローバルホーク」は航空機メーカー、ノースロップ・グラマンが開発・製造する大型の無人偵察機(UAV)です。機体は全長14.5m、翼幅39.9m、全高4.6m、離陸重量3万2500ポンド(約1万4740kg)あり、燃費に優れたターボファン仕様のジェットエンジンを1基搭載しています。


青森県の航空自衛隊三沢基地に飛来した3機目の防衛省・自衛隊向け無人偵察機RQ-4B「グローバルホーク」(画像:防衛省)。

 アメリカ空軍の説明によると運用高度は6万フィート(約1万8300m)以上、航続時間は34時間以上を有するとのこと。25kW発電機を内蔵し、各種センサーや移動目標表示装置などを用いることで、複数目標の同時追跡が可能であり、これらにより1日最大300万平方海里を監視できるそうです。

 すでに三沢基地には無人機運用に特化した専門部隊「偵察航空隊」が2022年12月15日に新編されています。この部隊は隊員数約130人で、先行して配備されたRQ-4B「グローバルホーク」2機の運用を行っており、このたびの3機目到着により当初、計画された運用体制が完成したことになります。