いつ解消?「名駅が不便な名古屋高速」新出入口が計画進行中 バスが「すっと駅前に行ける」形に
どこからでも名古屋駅の近くで「スッと乗り下りできる」高速道路になります。
名駅アクセスを強化
中部地方の大ターミナルでありバスの拠点でもある名古屋駅ですが、近くに名古屋高速が通っているにも関わらず、まともな直結ルートが無い不便な状態となっています。
名駅東側から都心環状線につなぐ「名駅入口」があるだけで、たとえば東名阪道からやって来ると白川出口から混雑する市内を迂回する必要があります。これらを解消するため、計6か所の出入口と2か所のランプを新設する事業が、現在進行中です。将来的にリニア中央新幹線が開業予定の名古屋駅ですが、そのアクセス性を強化する取り組みのひとつとなっています。
名駅南東にある新洲崎JCT。ここに出入口が新設される(画像:Google Earth)。
新設されるのは以下の箇所です。
●新黄金出入口
ささしまライブ付近で、西側方面の出入口が新設されます。東名阪道から来た場合に名駅西側へ直行できるようになります。
●新洲崎JCT
名駅南東側に出入口を新設。東山線・都心環状線方面の出入口となります。東名から来た場合に、名駅東側へ直行できるようになります。これまでは吹上や黄金で下りて市内を走る必要がありました。
●栄出入口
東山線の東名側の出入口が新設されます。まさにバスターミナル直結となる存在で、東京方面の路線バスの移動がスムーズになりそうです。
●丸田町JCT
東山線の名駅方面と都心環状線をむすぶ上下線のランプが新設されます。これにより、名駅から名古屋南JCTへ直行して伊勢湾岸道へ、また小牧ICから南下して名駅へ直行するルートが可能となります。
とにかく「あれも行けない、これも行けない」とルートの制約があった名古屋高速ですが、これらの出入口・ランプ新設で、名駅へ直感的な移動ができるようになります。
気になる完成予定ですが、名古屋高速の計画では「2027年供用開始」としています。それに向けて現在は、設計と用地取得が進められている段階。今年度中には工事に入っていきたい構えです。