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ハワイの鉄道ついに開業へ

 ハワイ・ホノルルで建設が進められていた都市鉄道システム「スカイライン」の第一期区間が2023年6月30日(現地時間)に開業。日立製作所のグループ会社、日立レールが車両や運行システムなどを手がけたものです。


開業したハワイの鉄道「スカイライン」(画像:日立製作所)。

 開業した第一期区間は、イースト・カポレイ駅からアロハ・スタジアム駅までの9駅およそ約17.7km。ホノルル高速鉄道輸送機構(HART)およびホノルル交通局が運営します。全米初の「完全自動運転鉄道」であることが最大の特徴で、レールオペレーションズセンターで運用します。

 1編成あたり4両(定員約800人)、計20編成での運行。車内は冷暖房完備で無料Wi-Fiが提供されるほか、自転車やベビーカー、車いす用スペースなども確保されているそうです。

 全米有数といわれるホノルル市内の交通渋滞解消の切り札として計画された鉄道ですが、HARTの設立は2005年。延期に延期を重ねてようやくの開業となりました。

 今後数年間でさらに2段階の延伸を行い、ダニエル・K・イノウエ国際空港や市街中心部への乗り入れが予定されています。30km以上におよぶ全線が開通すると、1日あたり推定4万台の自家用車の移動(高速道路8車線分に相当)が鉄道に移行すると試算されているそうです。

 日立のAlistair Dormer副社長は、「ホノルル史上最大のインフラプロジェクトを実現できた」「全区間が完成すると、車での移動を1日に最大4 万回減らすことができ、ハワイでの移動に大きな違いをもたらすことになるでしょう」としています。

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