一宮JCTでブツ切れていた東海北陸道を、海側まで伸ばします。

ルート帯決定へ地元ヒアリングの手続き

 国土交通省 愛知国道事務所は2023年6月29日(木)、愛知県西部を南北に貫く新たな幹線道路「一宮西港道路」の構想について、大まかなルート決定の段階に入ると発表しました。


渋滞が激しい名神・東海北陸道の一宮JCT(画像:Google Earth)。

 一宮西港道路は、名神・東海北陸道の一宮JCTから南下し、東名阪を経由して伊勢湾岸道の弥冨付近へむすぶ道路です。

 もともとここには4車線道路「西尾張中央道」がまっすぐ南北に伸びています。1970年代に完成した由緒ある幹線道路ですが、一宮西港道路はおおよそこれをなぞる形で、高規格道路として高速道路をネットワーク直結します。

 完成すれば、東海北陸道を南下した交通がそのまま伊勢湾岸道へ抜けることができ、一宮JCT周辺の混雑が緩和。さらに延伸路線として、名古屋港を抜けて岡崎方面で東名・新東名へ接続する「名古屋三河道路」の検討も進められており、名古屋市街をバイパスする第三の幹線ルートとしても期待されています。

 今回は計画段階評価として、地域住民などを対象としたアンケートが実施されます。回答は9月15日まで、沿線公共施設だけでなく国道事務所のWebサイトからでも受け付けています。

 今後この決定をもとに大まかなルート帯や構造が決定され、それに基づいて環境アセスメントや都市計画決定といった、事業化の準備段階の手続きへ入っていくことになります。