米Microsoftは6月29日（現地時間）、Windows 11 InsiderのDevチャンネルに「Windows 11 Insider Preview Build 23493」をリリース、「Windows Copilot」の早期プレビューテストを開始した。同ビルドは7-ZipやRARといった様々な圧縮フォーマットのネイティブ・サポートの追加も含む。



Windows Copilotは、大規模言語モデル（LLM）を用いたWindows 11の新たなAIアシスタント機能だ。5月に開発者カンファレンス「Microsoft Build」で発表された。利用するには、タスクバーの中央に配置されるCopilotボタンから起動する（または[WIN]+[C]）。デスクトップの右側にサイドバーとしてコンテンツに重ならないように表示され、ユーザーはアプリケーションを使いながら必要な時にWindows Copilotと対話できる。最初のプレビューでは、以下のようなアクションや質問が可能。

Change to dark mode（ダークモードに変更）

Turn on do not disturb（応答不可モードをオンに）

Take a screenshot（スクリーンショットをキャプチャ）

Summarize this website (Webサイトを要約)

Write a story about a dog who lives on the moon（月に住む犬の話を書いて）

Bing Chatを用いたWindows Copilotは文脈に応じた応答を生成し、Windowsの体験を向上させる。ただし、最初のプレビューはWindows設定プラグインの基本セットのみの提供になっており、サードパーティのプラグインはサポートしない。また、Bing広告を通じて関連性が高いと思われるインラインのおすすめが表示されることがあるとのこと。



圧縮フォーマットのネイティブ・サポートの拡大はlibarchiveオープンソースプロジェクトを用いて実現し、以下のようなフォーマットのサポートが追加される。

.tar、.tar.gz、.tar.bz2、.tar.zst、.tar.xz、.tgz、.tbz2、.tzst、.txz、.rar、.7z

それらの他、プレビュービルド23493は、ダイナミックにパーソナライズされる「設定」の新しいホーム、クイック設定の新しい音量ミキサー、日本語と英語の新しいナチュラルボイスなどのプレビューテストを含む。