台湾オリジナル 1万トン超え揚陸艦「玉山」就役 離島防衛・災害救援に活用
台湾って離島が結構あるんです。
艦名は台湾最高峰の山に由来
台湾(中華民国)海軍は、独自建造の新型揚陸艦「玉山」が2023年6月19日に就役したと発表しました。
「玉山」は全長153m、全幅23m、満載排水量は約1万600トンで、船体後部に海水を注水して小型艇の発着を行うことが可能な、いわゆるウェルドックを備えたドック型輸送揚陸艦と呼ばれる艦です。
2023年6月19日に就役した台湾海軍のドック型輸送揚陸艦「玉山」(画像:中華民国海軍)。
台湾が設計から建造まですべて独自に行った揚陸艦としては最大級に当たるそうで、武装も「海剣」艦対空ミサイルの8連装発射機4基や、76mm速射砲1門、20mm多銃身機銃2基などを装備しています。
乗員数は約190名、このほかに最大483名の兵員を収容するとのこと。船体後部の飛行甲板にはヘリコプター2機が駐機でき、前出のウェルドックにはAAV-7水陸両用戦闘車9両や各種揚陸艇5隻を収容することが可能です。
台湾国防部によると、艦名は台湾最高峰の「玉山」に由来し、離島への兵員や貨物の輸送以外にも災害救援活動や病院船としての運用、国際人道支援活動などにも用いる予定だとしています。