自信みなぎるドヤ顔…語られた新型「アルファード/ヴェルファイア」の進化 常識覆した“その次”
トヨタの新型「アルファード/ヴェルファイア」が発売。会見ではその21年間の“進化”が紹介されました。オーナーを「自信みなぎるドヤ顔」にさせた“動くリビング”は、ファミリーカーを超えたところに照準を置いているようです。
新型アルファード/ヴェルファイアの狙いとは
トヨタは2023年6月21日、新型「アルファード」「ヴェルファイア」を発売し、サイモン・ハンフリーズ執行役員による発表会見を行いました。
新型アルファード/ヴェルファイア(画像:トヨタ)。
会見では初代アルファード、そしてヴェルファイアの登場当時を振り返りました。ファミリーカーとしてのミニバンの系譜として登場し、後席の快適性やシートアレンジだけでなく、「車高の高さ、走りのパフォーマンス、自信みなぎるドヤ顔…オーナーを誇るこのクルマは、多くの人の愛車へと、その価値を高めていった」と説明。
さらにヴェルファイアについては、「よりアグレッシブで、ダイナミック!」「ちょい悪のヤバイやつという魅力」などと、英語の会見ながら“会見らしからぬ”口語が散りばめられた字幕付きで、クルマのキャラクターを表現していたのが印象的でした。
そんな発表会を通じて強調されたのが、両車のキャラクターの“進化”です。「今、アルファードとヴェルファイアは相撲力士から政治家、映画スターからビジネスパーソンまで、あらゆる人の愛車に選ばれるようになった」とのこと。海外からの支持を得て、当初のファミリーカーから、VIPが乗る“ショーファーカー”(運転手つきのクルマ)へと変化していったといいます。
今回のアル/ヴェルは、トヨタのショーファーカーのラインアップに明確に位置付けられています。
豊田章男会長は、ショーファーカーといえばセダンが当たり前というなか、車内で仕事もしやすく、くつろげるアルファードへと、早い段階でセダンから乗り換えたといいます。この日本ならではの価値観は、“ガラパゴス”ではなく、世界のどこにもない魅力が詰まっていたと振り返りました。
そして新型は、先ごろ明らかにされた「クラウンセダン」や、「センチュリー」との比較で語られています。「ショーファーカーという世界でも、自分らしさを選べる」として、FCEV(燃料電池車)も設定されるクラウンセダンは「カーボンニュートラルショーファーカー」だと説明。
さらに、ザ・ショーファーカーでありトヨタの最高級車種であるセンチュリーについても、大胆に変えようとしており、年内に発表することを告げました。