超薄型で軽量なモバイルノート エイサー「Swift Edge 16」 16インチ 3840×2400ドットの画面がスゴい
ノートパソコンであれば、出社や在宅など、場所と時間を選ばず、いつでもどこでも仕事ができる。とくにモバイルノートは、小型・軽量であり、携帯性にも優れており、人気が高い。
しかしモバイルノートは、小型と言う特徴から画面が小さく、大画面ノートパソコンに比べると、作業がしづらいという難点もある。
そうした状況を踏まえてか、エイサーは、大画面でありながら軽量なモバイルノート「Swift Edge（スイフウト・エッジ） 16」を発売した。
気になる人も多いと思うので、詳しく紹介しよう。
■超薄型＆軽量モバイルノート
「Swift Edge 16」は、Acerが2023年1月27日（金）に発売した超薄型＆軽量モバイルノート。
16インチの大画面でありながら、最薄部の厚みは約12.95mm、重さも約1.17kgと軽量だ。これまでの16インチのノートパソコンの常識を覆す薄型軽量なモデルなのだ。
CPUはAMD Ryzen 7 PRO 6850Uモバイルプロセッサー、メモリーは標準16GB（LPDDR5-6400MHz SDRAM、デュアルチャネル対応）、ストレージは1TB SSD、グラフィックスはAMD Radeon グラフィックスを備える。OSはWindows 11 Pro。
カラーは、グレーシャーブルー（型番：SFA16-41-A76Z/W）とオリビンブラック（型番：SFA16-41-A76Z/K）の2色。価格は19万9,800円（税込み）。
左前から見た「Swift Edge 16」
画面は、16インチの4K OLEDパネルを搭載した。
アスペクト比は16：10、解像度は3840×2400ドットと、高精細な表示が可能だ。
デフォルトでは、フォントサイズは250%。フォントサイズを小さくすれば、一度に表示可能な情報量は増えるが、文字は当然見づらくなる。
画面中央の上部には、フルHD Webカメラを備える。Acer TNR（テンポラルノイズリダクション）テクノロジーを搭載しており、薄暗い場所でもくっきりとした画質で表示が可能だ。
また、クリアな会話を実現するため、AIノイズリダクション、Acer PurifiedVoiceを搭載し、周囲のノイズをおさえてくれる。
「Swift Edge 16」の画面。上部には、カメラを備える。
画面を閉じると、ボディの薄さがより感じられる。マグネシウム・アルミニウム合金により、重さ1.17kgで、この薄さを実現している。
メーカーによれば、アルミニウムと比較して、20％の軽量化と2倍の強度を実現できたという。
左側面には、USB4×2（Type-C、USB PD/DP Altモード対応）、USB 3.2×1（Type-A）、HDMI出力を備える。HDMI出力のために外付けUSBハブを必要としない。
左側面から見た「Swift Edge 16」
右側面には、ヘッドセット/スピーカー・ジャック、USB 3.2×1（Type-A）、セキュリティロックための穴を備える。
右側面から見た「Swift Edge 16」
キーボードは、英語配列キーボード。
キーピッチは、約18.5mmと、標準的なサイズだ。
電源ボタンは、指紋認証機能を備え、指をタッチするだけで、Windowsにサインインできる。
パッドは126×83mmあり、最下部はマウスの右ボタン、左ボタンの機能を備える。
「Swift Edge 16」のキーボードとパッド
電源アダプターは、65WのUSB Type-Cだ。
コンパクトで軽量な電源アダプター。重さは約184g
＜「Swift Edge 16」の主な仕様＞
OS：Windows 11 Pro 64ビット
プロセッサー：AMD Ryzen 7 PRO 6850Uモバイルプロセッサー
メモリー：標準16GB、LPDDR5-6400MHz SDRAM、デュアルチャネル対応
ストレージ：1TB SSD
グラフィックス：AMD Radeon グラフィックス
ディスプレイ：16.0インチ、WQUXGA（3840×2400）、光沢、アスペクト比16：10、OLED（有機EL）パネル搭載、DCI-P3 100％
USBポート：USB4（Type-C）×2、USB3.2（Type-A）×2
サウンド機能：DTS Audio Processing
無線LAN：IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax準拠
寸法質量：約13.95/12.95（H）×356.7（W）×242.3（D）mm、約1.17kg
メーカー保証期間：1年
本体色：グレーシャーブルー、オリビンブラック
■ベンチマークによる考察
今回、「Swift Edge 16」のパフォーマンスを知るため、ベンチマークテストを実施した。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」は、手持ちのPCで「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」が快適に動作するかどうかを確認できるベンチマークテストだ。グラフィックス処理のパフォーマンスを知ることができる。
結果は「普通」なので、普通に遊ぶことができる。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果
Copyright (C) 2016-2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved
＜詳細情報＞
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
https://jp.finalfantasyxiv.com/benchmark/
最新版の「FINAL FANTASY XV」でもテストしてみた。
結果は「重い」なので、「FINAL FANTASY XV」で遊ぶためには、画像品質を落とすなどの工夫が必要だろう。
「Swift Edge 16」の電源アダプター
Copyright (C) 2016-2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved
＜詳細情報＞
FINAL FANTASY XV
http://benchmark.finalfantasyxv.com/jp/
パソコンのCPU、ディスク、ビデオのパフォーマンスをテストできる「HDBENCH」を実行してみた。
CPUはかなりの高数値だ。ビデオのパフォーマンスはやはり低いが、試しにYouTubeを視聴したところ、1080p60でもスムーズに再生ができた。
グラフィックスのパフォーマンスを求めるゲームでなければ、処理速度に不満を感じることはないだろう。
「HDBENCH」の結果
Copyright (C) 2016-2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved
バッテリー駆動時間は、メーカー公称値で最大7.5時間だ。バッテリーベンチマーク「BBench」による実測値は、バッテリー残量6%までの計測で、約7時間40分だった。まる一日外出していたとしても、バッテリー切れに悩まされることはないだろう。
■大画面、かつ軽量は、モバイルノートのトレンドになるか
「Swift Edge 16」は、今までの常識では考えられない軽さであり、画面が大きく、使い勝手がよい。こうしたモバイルノートが実現した背景には、技術の進歩に加え、エイサーの企業努力があったことにほかならない。
「Swift Edge 16」が予約発売と同時に即完売になったことからも、大画面で軽量なモバイルノートへのニーズは高いと推察される。今後、パソコンメーカー各社が同様のモバイルノートを投入してくるかもしれない。
・ HDBENCH
・「Swift Edge 16」製品情報
ITライフハック 関口哲司
