マフィアが停泊基地を作っている…。

約26億円相当の違法物資を押収

 ブラジル空軍は2023年5月31日、ベネズエラ、コロンビアとの国境に近いアマゾナス州で行っている「アガタ・アマゾニア作戦」での活動実績を報告しました。


船上で周囲を監視するブラジル軍将兵と巡視船(画像:ブラジル海軍)。

 この作戦は、ブラジル国境の様々な地域で定期的に行われている陸海空軍と連邦警察、連邦高速道路警察による共同作戦です。麻薬密売、武器密輸、物品密輸、人身売買、環境犯罪などの反社会勢力による国境を越えた犯罪と戦うことを主な目的としています。

 作戦は5月15日から行われており、空軍は同作戦で空からの情報収集を担当。ジャプラ川の水路上空を飛行し、上空から地上の違法な構造物を見つけるリモートセンシング機のR-99や軽攻撃機のA-29「スーパーツカノ」などを用い、水路に潜むタグボートや、しゅんせつ船と呼ばれる水底をさらう作業船、違法に作られていた停泊所などを発見しました。

 5月25日の段階で、違法採掘に使用された船舶29隻の破壊を始め、7130万レアル(約20億円)相当の機材の破壊・押収を行いました。また、マリファナなどの麻薬も1.1トンが押収され、連邦警察はこの大麻の総額を2230万レアル(約6.2億円)と評価しているとのことです。