「真っ白すぎるボーイングの珍飛行機」成田に降臨! 目的は「世界初の取り組み」のため?
まさに「シンプル・イズ・ベスト」なルックス!
787-10をベースに
成田空港に2023年6月12日午前11時ごろ、アメリカの航空機メーカー、ボーイングの「エコデモンストレーター・エクスプローラー」(機番:N8290V)がアメリカ・シアトルから飛来してきました。この機は世界に1機のみのユニークなコンセプトを持つ機体で、日本に飛来するのは初めてのことです。
成田空港に飛来した「エコデモンストレーター・エクスプローラー」(2023年6月12日、乗りものニュース編集部撮影)。
「エコデモンストレーター・エクスプローラー」は、ボーイングの旅客機「ボーイング787-10」をベースとした機体で、新技術を実際の運航のなかで試験する「エコデモンストレーター・プログラム」試験機の最新型です。胴体デザインは真っ白で、機首部分に「エコデモンストレーター・エクスプローラー」とボーイングのロゴマークなどが入っています。
今回、この機が成田空港へ飛来したのは、国土交通省航空局をはじめ米国、シンガポール、タイの計4か国の航空当局が共同した「次世代航空交通システム」の実現への取り組みへの一環で、世界初となる実際の旅客機を用いた「次世代航空交通システムに関する試験飛行」を実施するためとのことです。
ボーイングによると、今回の飛行試験では、成田のほかにシンガポールやバンコクへ航行。「グローバルな飛行経路の最適化によって、航空機の燃料使用量とCO2排出量をどれだけ削減できるかなどを実証する」としています。