悲願の市街地直結「高松環状道路」まずは高松道〜高松港を整備へ 概略ルートに向け地元調査
高松中心街直結の高規格道路がいよいよ!?
高松道と市街地、郊外の交通を分散へ
渋滞する国道11号高松南バイパス(画像:国土交通省)。
国土交通省 香川河川国道事務所は2023年6月7日(水)、高松市内で構想されている高規格道路「高松環状道路」について、左上の部分にあたる高松道・高松檀紙IC周辺〜高松港の計画段階評価を進めるべく調査を行うとしています。
海に近い高松市中心街は、南側の高松道から4km近く離れており、南北軸の太い道路も国道11号高松南バイパスくらいしかないため、生活利用と長距離移動、空港利用の車がすべて集中し、慢性的な混雑となってきました。それを分散解消させるのが高松環状道路で、高松港・旧香川町(空港北側)と東西方向へ市街郊外を環状にむすぶ構想です。
最初に国が動きを見せたのが2020年、高松檀紙IC周辺〜高松港がまず「計画段階評価のための調査」の対象となりました。そこから3年をかけて下準備が進められ、地元である高松市は2017年の「高松市都市計画マスタープラン」、香川県は2021年に「香川県新広域道路交通ビジョン」で軸に盛り込むなど、整備への機運を高めてきました。今回いよいよ、プロセスの初期段階である、事業に関しての「地域ヒアリング」が行われます。
これがまとめられて「概略ルートや構造」が決まると、いよいよ都市計画決定と環境アセスメントの手続きが進められ、国の予算が付く「事業化」を待つ段階に至ります。アンケート調査の実施期間は7月7日まで。