一昨年の新潟記念以来の重賞2勝目を狙うマイネルファンロン(ユーザー提供:たつやさん)

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 鳴尾記念(3歳上・GIII・芝2000m)はステイゴールド産駒が強いレースだ。12年に2000mになって以降、阪神開催だった年に限ると、延べ8頭で[2-1-2-3]の勝率25%、複勝率63%。回収率は単勝で517%、複勝でも227%ある。13年に7番人気のエクスペディションが2着、20年に10番人気のパフォーマプロミスが勝つなど、伏兵も活躍。「相性抜群」と断言できる成績を残している。

 今年はマイネルファンロン(牡8、美浦・手塚貴久厩舎)が参戦する。近走は苦戦が続くが、元来が大駆けタイプ。重賞での好走歴をチェックすると、18年スプリングSが6番人気で3着、19年函館記念が9番人気で2着、21年新潟記念が12番人気で1着、22年AJCCが11番人気で2着。したがって年に1回、どこかで一発がある馬という認識でいいだろう。

 ステイゴールド産駒らしい道悪巧者なので、週末の雨予報は大歓迎。血統の後押しを受け、久々の大激走があっても驚けない。