学芸大学の東口商店街を進むと、目に飛び込んでくる洒落たネオン。

『寿司とワイン サンフランスシコ』というユニークな店名が記された暖簾に、心が弾む。

“鮨×ワイン”のイメージを覆す、鮨酒場の新星がそこにあった!


東口商店街をまっすぐ進んだ先、握りを模したネオンがこの店の目印


雑多な商店街でこの店のイマドキな看板は、ひときわ目を引く。

まるで海外の鮨店のような風貌で、暖簾を潜るとカジュアルかつ個性的なカウンターが出現。

鮨とワインの粋なマリアージュを肩ひじ張らずに楽しめるのだ。



センスあふれる変形カウンターで、気ままな鮨の宴が今宵も広がる


気軽に来てほしいからと、鮨店らしからぬ白を基調にした明るい雰囲気のカウンター。

モダンなJ字カーブが気分を盛り上げてくれる。



東口商店街は庶民的な昔ながらの雰囲気。5分ほど進んだ先に、ユニークな看板が見える。外観に足を止め来店する地元民も多いとか

「鮨にワイン」のイメージが覆されるカジュアルな鮨酒場こそ日常の贅沢


「鮨にワイン」は高級店で味わうもの。『寿司とワイン サンフランスシコ』は、そんな思い込みを気持ち良く裏切ってくれる。

「高級店か、カジュアル店の2択になりがちな鮨に、中間の店を作りたかったんです」とは料理長の竹内孝治さん。味、雰囲気、価格のバランスは絶妙に考え抜かれている。

握りは丁寧な仕事ぶりと、オーソドックスなだけではない自由度を兼ね備える。

例えば「まぐろ三重奏」は、1貫をひとつの料理と解釈。大トロ、炙り中トロ、漬けの赤身の味わいの変化に驚かされる。

ワインは、誰もがリラックスして楽しめるようにと、甲州ワインのような飲みやすさを意識した銘柄を中心にセレクト。

そして、そのほとんどがグラス1,000円以下でいただけるという気前の良さ。


このネタにはこのワイン!おすすめの組み合わせは?


大トロ、中トロの炙り、赤身の漬けを1貫にのせた「まぐろ三重奏」399円。




国産うにを贅沢にのせた「生うに」799円。




濃厚な“まぐろ”“うに”に合わせるなら、スパイシーで果実味を感じる「エトナ・ロッソ ジュン」グラス一杯 899円。

濃厚な旨みが広がる鮨ネタには、スパイシーでミネラル豊富なイタリアの赤を。

まぐろやうにに負けない味わいで、スパイスを散らすようなニュアンスを感じる。




ホタテのマリネとエビ、いくらをのせた「ホタテの花飾り」399円。




「すみいか」249円。




淡麗な“ほたて”“いか”に合わせるなら、フルーティでさわやかな酸味を感じる「グランボレール 甲州」グラス一杯 559円。

淡麗でありながら噛むほどに深まる旨みを引き立てるのは、香りが控えめで、オリと一緒に醸したアミノ酸たっぷりの甲州種のワイン。

柑橘の香りがあるので魚介にレモンをふるイメージだ。




タレが塗られた「穴子」(249円)は最後にサッと炙り、とろける食感と香ばしさをプラス。




「ネギトロがっこ巻き」(599円)はトロの旨みとがっこの甘みが好相性。




甘みのある“穴子”“ネギトロがっこ巻き”に合わせるなら、果実の厚みと力強いタンニンを感じる「スリー・クヴェヴリ・ルカツィテリ」グラス一杯 899円。

これらにはフルーティなオレンジワインを合わせたい。

紅茶のようなタンニンやスモーキーな香りが、口に広がる甘みを引き締めてくれる。


ワインに合うようにアレンジされたつまみも必食!


良質な肉質と甘みの強い脂身が赤ワインとよく合う、丹波ポークを使った「京都丹波ポークの角煮」799円。




デザートのようにクリーミーで甘い「黒豆マスカルポーネ」(499円)は甘口ワインとピッタリ。



気さくな接客も居心地が良く、カウンター越しのスタッフとのやりとりは自然に彼女の笑顔を引き出す。

日常の贅沢とは、こういう店をサラッと使えることなのだ。


賑やかな学芸大学で大人に支持される魅力とは?
〜高級店に行き疲れて来てくださるお客様も〜


「常連さんの中には、高級鮨と使い分ける方もいますね。お好みで鮨とワインを頼めるのはもちろん、お得なコースも人気です」


■店舗概要
店名:寿司とワイン サンフランスシコ
住所:目黒区鷹番2-4-10 1F
TEL:03-6451-2878
営業時間:【月〜金】17:00〜(L.O.22:00)
     【土・日・祝】13:00〜(L.O.22:00)
定休日:月曜不定休
席数:カウンター9席、テーブル6席


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