画像はイメージです

写真拡大

 けんかには原因があるが、どちらか一方が悪いとは限らない。海外ではとる女性が男によって暴力を受ける事件が起きたが、女性が男の妻に対して発した言葉も問題になっている。

 イギリスのウェスト・ミッドランズで34歳の男Aが高齢女性(年齢不明)に暴行した事件の裁判が行われた。女性は大けがをしたが、ことの発端は女性がAの妻に対して「デブ」という言葉を発したことだと明らかになった。海外ニュースサイト『The Daily Star』と『Leicester Mercury』などが4月20日までに報じた。なお、女性はAと友人関係にあった。

 報道によると2022年10月、女性は夫とともにパブに出向いたという。到着すると、パブの外でAとAの友人が言い争いをしているのを見つけた。女性はAの友人も知り合いだったそうだ。その場にはAの妻もいた。

 ​>>カップル旅行中、現地で出会った男性を射殺 彼女を守るための正当防衛と主張、疑問の声も<<​​​

 女性と夫は言い争いを見て2人の間に入り、状況を落ち着かせようとした。しかしAの妻が「私たちに関与しないで」と反応。それを聞いた女性はAの妻に向かって「私の視界から出て行きなさい、デブ」と言ったそうだ。

 Aの妻は女性からの言葉を受け、Aに「彼女(女性)が私をデブと呼んだ」と報告。妻からの報告を聞き、Aはすぐに女性の元に向かっていき女性の顔目掛けて頭突き。女性は意識を失ってその場に倒れた。男は地面に倒れた女性の顔を何度も踏み、さらに暴行を加えたという。女性はすぐに病院に運ばれたが、眼窩骨折、肋骨骨折、神経損傷の重傷を負った。監視カメラの映像や目撃者の証言から男はすぐに逮捕されている。なおAの友人はその場にいたが、Aを止めたりなどはしていない模様である。

 2023年4月に男の裁判が行われ、男には18カ月の刑務所行きが言い渡された。女性は法廷で「私は自分自身の顔を見るたびに涙している。これは私が知っている自分の顔ではない」「肋骨が折れたことで呼吸も困難になり睡眠もうまく取れていない。それに心理的な影響も大きく、以前は外向的な性格だったのに今では外に出ることが怖い。人々が私の顔を見ているという感覚から逃れられない」などと涙ながらに語ったそうだ。男は当初、警察の調べに対して4パイントの酒(568ミリリットルのジョッキ4杯)を飲んでいて、酒に酔い誤って女性の頭を踏んだと話したが、裁判では自身の罪を認めている。

 このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「タフな男が年配の女性に手を上げることはどんな理由があろうと許されない」「女性がAの妻にデブと言ったのは良くないが暴力はあり得ない」「女性は被害者だが、Aの妻にデブというべきではなかった」「デブはひどい。言葉には気をつけるべき」「女性もいきなりデブと言わず考えて物事を言うべきだった」「Aの妻がAに告げ口したのも良くない。告げ口をしたらAがどのような行動をするか分かるはず。妻はトラブルメーカーだ」といった声が上がっていた。

 女性や妻の言動を問題視する声もあるが、暴力を振るった男が悪いのは100パーセント間違いない。反省して罪を償うべきだ。

記事内の引用について
「Gran headbutted in face for calling bloke's wife 'fat' will never look the same again」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/gran-headbutted-face-calling-blokes-29765482
「Man knocked out gran and stamped on her after 'fat' slur outside pub」(Leicester Mercury)より
https://www.leicestermercury.co.uk/news/uk-world-news/man-knocked-out-gran-stamped-8371307