ドラマやミュージカルで活躍する俳優・山崎育三郎さん。俳優業のほか、歌手、声優、バラエティ番組のMCとさまざまな顔を持つ山崎さんがラジオでみせた素顔とは。

山崎育三郎さんがラジオで見せた素顔

2017年に放送開始し、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「山崎育三郎のI AM 1936」(ニッポン放送)では、普段はあまり語らない仕事の裏側や青春時代の話をたっぷり聴かせてくれます。ここでは、山崎さんの素顔がわかるプライベートでのエピソードを、『I AM 1936』より抜粋して紹介します。

●YouTubeでよく見るのは発声方法の動画

ミュージカル界のプリンスとしてトップを走り続けてきた山崎さんには毎日のルーティン、そしてミュージカルへの特別な想いがありました。

「喉も筋肉なんですよ。だから筋力トレーニングと一緒で、声をキープするためには定期的に声を出さないとダメなんです。マッチョの方も筋肉をキープするために定期的にトレーニングされてるじゃないですか。僕もやっぱり1週間歌わなかったら、自分の中でちょっと違和感を感じるので、1日1回は発声というか歌を歌うようにしてます。筋肉に忘れさせないように声を出すってことはやっているので、数か月出さないっていうのはリスクがある気がしますね」

「YouTubeで発声方法を教えてくれる動画とかはよく見ます。クラシックのイタリア歌曲とか、音大生時代に勉強した楽曲の伴奏を弾いてくださっているアーティストの方の動画もあるんですよ。だからそれに合わせて歌って、発声練習の代わりに使わせていただいたりしますね。カラオケもあったりして、それで歌ったりもしています。YouTubeって本当に最強だと思うんだよね。

でもYouTubeに負けないのはやっぱり、ミュージカル、ライブですよね。足を運んで、空間を一緒に味わうっていう、それはこれからも唯一変わらないエンターテインメントだと思う。ステージで輝ける人っていうのは、とても大事にされていくだろうし。僕もそこでちゃんとできる人になりたいなと思いつつ、YouTubeは常に気にしていますね」

●絵本の読み聞かせにお弁当づくり…、山崎育三郎の日常

仕事に邁進する一方で、家族との時間も大切にしている山崎さん。子どもたちは、毎日絵本の読み聞かせを楽しみにしているそうです。

「子どもにはよく絵本を読んでます。しかもかなり本気で。たまに絵本に書いてある文章を無視して、絵を見ながらアドリブでしゃべったりもしてます。そのほうが子どもが集中するんですよ。

子どもって、意外に絵本を読んでるときは絵を見てるんですよ。絵を見ながら自分でいろんな想像をしてるんで、それを見ている最中に次のページに行くのはやっちゃダメです。だから、子どもが自分でページをめくるまで、そのページから動かないのが大切だと思います。

好きな絵本はなんだろうな、自分が子どものころに好きだった『ぐりとぐら』とかも読むし。今、すごくハマっているのは、『三びきのやぎのがらがらどん』っていう3匹のヤギのお話。トロルっていう怖い鬼がいるんだけど、ヤギの子どもとお父さん、お母さんが出てきて、最後にお父さんヤギがトロルをやっつけるっていうお話で。子どもが大好きで、これを全部アドリブで『ぅう〜、ゔ〜、 ゔゔ〜!』『こらぁ〜!』みたいに本気でやるんですけど、毎日『読んで、読んで』って言われてます」

山崎さんの料理好きな一面が伺えるこんなエピソードも。

「こないだは家族にお弁当をつくったんですよ。僕が好きな鮭と韓国のり、ごま油、高菜とかを入れたおにぎり。あと、塩麹で柔らかくしておいた鶏肉に、生姜とにんにくをたっぷり漬けた味濃いめの唐揚げが大好きなので、それをつくったり。ほうれん草の胡麻和えとか、卵焼きとか、“ザ・お弁当”みたいなの。

自粛期間中に、自分が思っている以上に料理が好きだってことを感じたんですよ。楽しいんですよね。だれにも触ってほしくない、ひとりでやりたい。過程を見ないでほしくて、完成したのを見て『わー!』って言ってほしい(笑)」

「山崎育三郎のI AM 1936」(ニッポン放送)放送開始から5年間の集大成が一冊になった『I AM 1936』。仕事からプライベートまで、ラジオだから語れた山崎育三郎の素顔がたっぷり詰まっています。