50代、捨てられない「趣味グッズ」を手放す5つの方法。毎日の快適度がぐんとアップ
昨今、好きなアーティストなどを応援する「推し活」をしている人も多いですよね。推し活は楽しいけれど、どんどん増えていくグッズの収納場所に困っている…なんてことはありませんか? ここでは、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせた、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん(現在60代)に、増えすぎたファングッズの減らし方を教えてもらいました。
60代ミニマリストが教える、増えすぎたファングッズの減らし方
特定のアイドルや俳優、ミュージシャンを熱心に応援するあまりグッズを集めすぎてしまうことってありますよね。そんなファングッズを減らすコツを5つお伝えします。
ファンにとっては、どれもとても大事なものだと思います。しかし、ありすぎると、スペース、お金、時間、体力を奪われて、生活が破綻します。
手遅れになる前に、整理しましょう。
●1.最大のポイントは厳選すること
ファングッズは厳選して持ってください。
一つひとつはとても思い入れのある大事なグッズでも、たくさんありすぎるとガラクタになります。それぞれのありがたみが薄れるし、どこにどんなものがどれぐらいあるのか把握できなくなり、持っている意味さえ失われるでしょう。
まずは、手持ちのファングッズを書き出すか、写真に撮るかして全容を把握します。グッズの種類ごとに、スプレッドシートで記録するといいかもしれません。
そして考えてください。
本当にそんなにたくさんいるんでしょうか? 同じものや似たようなものは一つでいいんじゃないでしょうか? グッズを大量にキープすればするほど、応援したいアーティストが喜ぶでしょうか?
本当に好きなもの、どうしても持っていたいもの、大切なものだけを残しましょう。
●2.収納スペースに制限をかける
ファングッズを部屋のあちこちにあふれさせるのではなく、しまうスペースを明確に決めてください。
たとえば、箱一つ、棚一段、引き出し一つなど。収納スペースを決めたら、大事な順に、グッズをしまいます。入りきらないものは処分しください。
その後は、ワンインワンアウト(なにかが一つ入ったら、一つ捨てること)で数を増やさないようにしましょう。
●3.デジタル化
紙もの(ブロマイド、写真集、パンフレット、会報など)は、できるだけデジタル化してかさを減らしましょう。
写真集をまるごと1冊持っている必要はないんじゃないですか? お気に入りのショットだけスキャンして、スマホやPCに入れ、いつでも眺められるようにしておいたほうが、活用度が上がります。
そして今後は、可能な限り、紙ものはデジタル版を購入しましょう。コンサートや演劇は、ストリーミングサービスで楽しんでください。
●4.実用品は日常で使う
Tシャツ、タオル、バッグ、マグカップや水筒、文具などの実用品は、しまい込まずに、使ってください。しまい込むと増える一方です。
消耗品は使えばなくなります。Tシャツやタオルは、使い果たしたら、ウエスにして掃除に使って捨てます。お気に入りのグッズを使えば、応援したいアーティストを身近に感じることができるし、疲れたときにほっこりできますよね?
飾り物もちゃんと飾りましょう。ただし、飾りすぎると視覚的ノイズになるので、控えめに。せっかくのグッズなのですから、箱につめ込んで、ホコリ、カビ、虫を発生させるままにしておくのはやめましょう。
●5.マイペースで応援する
グッズがたまるのは買いすぎるからです。買う量やスピードを落としてください。そして、なぜ、グッズを買っているのか、グッズを買うことが自分にとってどんな意味があるのか、考えてください。
応援したいから買っているのか、心の底から欲しくて買っているのか、義務感から、まるでノルマを消化するように買っているのか、だれかと張り合うために買っているのか?
好きな芸能人やアーティストを応援するとき、たいてい、SNSで同好の士とつながりますよね? なかには、片っ端からグッズを買って、推しへの愛を誇示する人もいるかもしれません。でも、応援される側は、だれかにただ好きになってもらうだけで、自分の作品を楽しんでもらうだけで、嬉しいはずです。
なにより大事なのは自分の生活です。他人のことは気にせず、自分が心地よくいられるマイペースの応援をしましょう。
筆子さんの新刊『50歳からのミニマリスト宣言!』(扶桑社)では、ここで紹介した以外にも、ミニマリストになってよかったことや、上手なものの減らし方、体と心の健康を保つコツなど、これからの暮らしに役立つ内容をたっぷり掲載しています。