オーブントースターでつくる簡単パン。夜10分作業して朝焼くだけで、もちもち生地に
パンの値上げが続く今、家でパンを焼いてみませんか? パンづくり達人・吉永麻衣子さんが教える簡単パンのつくり方を紹介します。ズボラパンの仲間「ドデカパン」をアレンジすれば、甘さとナッツの歯ごたえが心地よい「クルミとレーズン」や、油で揚げて「ドーナツ」に。アレンジ自在のつくり方はこちら。
吉永麻衣子さんが教える簡単パンのつくり方
ベースとなるドデカパンの生地をストックしておけば、アレンジ自在。成形の作業も最小限だから簡単に完成します。
●ドデカパンの生地
アレンジのもとになるドデカパンの生地のレシピはこちら。
材料(約17×10×高さ5cm・1個分)
A[強力粉200g 塩3g インスタントドライイースト3g]
水 160ml
フタつきの保存容器は20.3×12.7×高さ5.8cm・満水容量1リットルのものを使用しています
【つくり方】
(1) 下準備
フタつきの保存容器にAを入れる。分量の水を軽量しておく。
(2) こねる
Aをスプーンでさっと混ぜて均一にし、分量の水を9割ほど加えてスプーンでグルグルとかき混ぜる。容器のフチの粉っぽさが残っている部分に残りの水を加え、粉気がなくなるまでさらに混ぜる。
(3) 発酵
(2)にフタをして冷蔵室に入れ、ひと晩(8時間)以上休ませる(2倍程度に膨らんでいればOK)。
1日1回以上混ぜれば、冷蔵室で5日間まで保存可
(4) 成形
保存容器に入れたまま打ち粉(強力粉・分量外)をたっぷりとふる。容器のフチにカード(生地を混ぜたりすくったりするもの、なければシャモジでOK)を差し込み、打ち粉を側面にも行き渡らせる。
もちもち生地でおしゃれパンアレンジ2選
もちもち生地には、食感を生かした“甘い系”パンがおすすめ。
●クルミとレーズンのねじねじパン
砂糖が香ばしいおしゃれスティックパン。
材料(3本分)
ドデカパンの材料 全量
きび砂糖 25g
クルミ(ロースト) 35g
レーズン 35g
【つくり方】
(1) ドデカパンのつくり方で生地を用意する。
(2) 保存容器に入れたまま、打ち粉の代わりにきび砂糖をふる。容器のフチにカード(生地を混ぜたりすくったりするもの、なければシャモジでOK)を差し込み、砂糖を側面にも行き渡らせる。天板にシリコン加工のアルミ箔(普通のアルミ箔を使う場合は油を薄く塗る)を広げ、容器を逆さにして生地が落ちてくるのを待つ。
(3) クルミを2〜3等分に割り、レーズンとともに(2)の上に散らす。包丁で長辺を3等分に細長く切る。クルミとレーズンを内側に入れ込みながら、それぞれねじる。
(4) 以下のどちらかの方法で焼く。いずれの場合も、焦げそうになったらアルミ箔をかぶせる。
・オーブントースター:1200Wで13分(または900Wで18分)
・オーブン:200度に予熱して15分
[1個分392kcal]
<POINT>
クルミとレーズンは焦げると苦くなるので、できるだけ外側に出ないように巻き込むようにしてねじる。
●もちもちドーナツ
おやつにぴったり! 揚げるとふわもちに。
材料(16個分)
ドデカパンの材料 全量
揚げ油 適量
グラニュー糖 大さじ2
【つくり方】
(1) ドデカパンのつくり方で生地を用意する。カード(生地を混ぜたりすくったりするもの)または包丁で16等分に切る。
(2) 大きめのフライパンに揚げ油を深さ3cmほど入れ、(1)を並べ入れる。中火にかけ、そのまま触わらずに揚げる。片面がこんがりと色づいたら返し、もう片面も色づくまで揚げる。取り出して油をきる。
(3) ポリ袋にグラニュー糖、(2)を入れ、袋をふりながらまぶす。
[1個分77kcal]
<POINT>
冷たい油から揚げ始めることで、油の吸いすぎが抑えられて軽い食感に仕上がる。
生地を保存する際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに使用するようにしましょう
計量単位は1カップ=200ml、大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1合=180mlです
電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください