50代夫婦が少しだけぜいたくをする日。切り落としでつくる豪華・海鮮丼
卒入学や引っ越し、異動など、うれしいことがある4月。物価高でぜいたくはできないけれど、おうちで少しだけ豪華な食卓を囲んでみませんか? カウンセラー・エッセイストの若松美穂さんが献立のアイデアを教えてくれました。
50代の小さな食卓。「節約しながら少し豪華」な献立アイデア3つ
進学・新学期・新生活でワクワクする今の時季ですが、物価高の話題が続きます。周囲でも「制服って高いんですね」「学費にビックリ」という声が聞かれます。
●新生活のバッグや小物は家族のお下がりを利用
わが家も新社会人になる子どものスーツなど買いそろえるものがあります。入社してみないとわからない部分も多いので、そろえすぎるのもいかがなものか…と、買うものと、様子見した部分と半々です。
とくにバッグや名刺入れなどの小物は、まずは、家族のお下がりを活用することにしました。
時計は購入せず、ベルト&電池交換で生まれ変わったものを利用。好みも変わるので、焦らずそろえることに。
●大トロの切り落としで豪華海鮮丼
いろいろと物入りだけれど、うれしいことだからお祝いはしたいですよね。
子どもが小さいうちは外食もよかったのですが、大人ばかりになると4〜5人での外食はかなりの金額に。
さらに、夫婦のどちらかは運転のために飲めないので、自宅でぜいたくを味わうのがわが家流です。
たとえば海鮮丼。
この日は大トロの切り落とし(きれいに切られている必要はないので、切り落としでOK)とお刺身数種の盛り合わせを購入。一人前1000円で完成しました。
器はラーメンどんぶりを使っています。
●冷凍のウナギで一人分の「おめでとうごはん」
また、家族みんなでそろうのが難しい場合。
パーティーまではしないけれど、「がんばれ〜!」や「お疲れ様」「おめでとう」の意味を込めて、一人だけ豪華ごはんにすることも。
そんなときのために、わが家は冷凍のウナギを常備しています。
数分のボイルですむので、忙しくても、一人分でも用意できるのがうれしいところです。
●おうちだから安い。夫が奮闘したフレンチメニュー
ある日は夫が張りきって、急にフレンチ的なメニューを。お肉をパイに包んで、ベリーのソースを敷いて…。
「パイってどうやってつなぐの?」「オーブンの温めって?」
できるからつくるのではなく、やってみる…ということだったらしいです。
初めは買ってきた高いお肉に目が飛び出て、「なにをしてくれてますの?」と言ったのですが、「いやいや卒業のお祝いだし、なにより4割引き」と夫。自分はつくらないのに、文句だけ言う私です。
たしかにほかの食材も入れて1万円でこのメニューを4人分並べたと思うと、ありがたいこと。
雰囲気はいつも通りの自宅ではあるけれど、食材(仕入れ)にお金をかけて、祝いの席を楽しむという手もアリかなと思っています。